ヤグネットの毎日
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2002年11月27日(水) |
乳幼児医療請願8500署名とともに提出 |
城陽市に乳幼児医療費の無料制度を小学校就学前まで求めるネットワーク(広瀬志津乃代表)は、十一月二十六日、小学校就学前まで医療費を無料にすることを求める請願書を8500筆を超す署名とともに、城陽市議会に提出した。同ネットワークでは、議会の傍聴をはじめさらに署名を広げて一万筆をめざして引き続き取り組みをすすめる計画だ。日本共産党議員団だけではなく、他会派の議員も紹介議員に名を連ねている。僕も、乳幼児ネットの会議にことあるごとに参加し、ときには行動を組織し、署名行動もくまの気ぐるみ姿で参加したりするなど、一貫してかかわってきたこともあり、感慨ひとしおである。運動の大きな成果だろう。
同ネットワークはこの間、市内の医院をはじめ公立、民間を問わず保育園、幼稚園を回ったり、スーパー前宣伝などを重ねて署名を広げてきた。 署名提出後、記者クラブで記者会見を予定していたが、仲介役の僕のミスで記者発表は翌日に行うことになった。(記者発表の日時の記入を間違えていた!) 小さな子どもをもつ母親のナマの声を聞いてほしいと、子どもさんを連れて参加してくれたみなさんには、本当に申し訳ないことをした。 「しんぶん赤旗」と「京都民報」に通信記事を送りたいので、少し取材をさせてください、と頼むとみなさん快諾をしてくれたので、市役所のすぐ前にある喫茶店「リチャード」でお話を聞かせていただいた。 この話がとても面白かった。僕の質問は、主に2点だった。 一つは「城陽のまちは子育て世代にとっては住みやすいまちですか?」もう一つは、乳幼児医療費の無料化拡充を望む声についてである。 二人の若いお母さんからは、興味津々の話しがポンポン飛び出した。 2歳になる子をもつお母さん(30)は、一つめの質問には、「保育所をもっと増やしてほしい」とズバリ。来年から働きに出たいので、保育所に入れたいと思うが、行かせたい保育園に入れるかどうかもわからない、そんなのはおかしい、というのだ。また、乳幼児医療費の拡充についても「発熱などで子どもが三度も入退院をくり返しました。経済的な負担を心配せずにお医者さんに見てもらえるのは本当にありがたいこと。お隣りの京田辺市で実施しているのだから、ぜひ城陽でも」と話してくれた。
また、もうすぐ1歳になるお子さんをもつお母さん(27)も、「まちのあちこちをみて、子どもを連れて歩きづらいことを実感します。段差が多かったり、歩道橋しかなくて横断歩道がなかったり。ベビーカーを押しながら安心して歩けるような道路にしてほしい。」とのこと。まったくそのとおりの話しである。 さらに、「経済的余裕は精神的余裕を生みます。夫が不況のあおりで収入カットとなった。暮らしていけるのかどうかは、切実な問題」とも話してくれた。 話をすすめるなかで、みなさんから「どれくらいのお金があれば、乳幼児医療費の無料化を就学前まで拡充できるのか?」との質問が出たので、僕は、「入院だけなら、1000万円から2000万円の間。通院もふくめてなら、1億円ぐらいでできます。」と答えた。 「子どもたちのために、なんとか予算をつけることはできないのですか?」というので、僕は、まったく計画が破綻している木津川右岸運動公園に1時間に12000人もの人が歩いていくための22、5メートルの道路=「長池駅スタジアム公園線」に約30億円もの税金がこれから借金でつくろうとしていること。どんな公園ができるのもわからないのに道路だけはせっせとつくるなどという、雲をつかむような話しにお金を投資するより、人間の命を守り育てることにこそ税金を使うべきだ、と話して、その気になれば実施は可能だ、と力説した。
話題は政治家の資質や行政のしくみ、など多岐にわたりさながらミニトーク集会のようになってしまった。しかし、とても有意義な時間だった。こんな催しを網の目のように、町中でできたらいいのにな、と考えた。
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