ヤグネットの毎日
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2002年12月11日(水) 冷たい涙



 朝は、来年度の保育所入所の申請受付が保育園であったので、門前でのアンケート活動。希望する園に入所できるように、保護者会としてもバックアップするために毎年行っているものだ。
 めちゃ寒い。息子が行くのをぐずっていたので、9時半ギリギリに。
 僕は、乳幼児医療と保育の請願審査の傍聴があったので、途中で失礼させていただいたが、アンケートの対話の中で、いまの深刻な不況を反映した心がいたむお話をきいた。
 保育園の近所に住んでいらっしゃる方で、お子さんは二人。上の子は保育園に入れてもらえずやむなく幼稚園に。その間に、お父さんが二回失業してしまい、もう働かなくては生活していけない。どうしても保育園に入れてほしいのです。涙を目に浮かべてお話をされていた。冷たい風が保育園の門前を吹いている。さぞかし、冷たい涙だったろう。こういう苦しい立場にある人を助けることこそ、福祉行政の役割であり政治のつとめではないのか?あらためて政治を人間にやさしい当たり前の方向に転換させる必要性を痛感した。

 乳幼児医療費も無料制度の拡充を求める請願は、福祉経済常任委員会で全会一致で採択された。助役からも、「全会派の議員さんが紹介議員に名を連ねている事実を重く受け止めている。」「子育て支援として重要な施策だと認識しており、1億円を投入するに十分値する効果のある施策」などの答弁がなされた。
 京都府も府議会での答弁で、「市町村と連携をとりながら、なんらかの制度拡充を検討する」としている。
来年度予算にぜひとも反映させるべきだし、仮に京都府が就学前までの拡充にふみ切らない場合には、城陽市独自でもやるべきだ。16日の一般質問では、そのことを強調したい。
 もう一つの「保育の充実を求める請願」は、残念ながら共産党の二人の委員のみの賛成で不採択となった。
「城陽市の保育行政は、厳しい財政状況の中、全体としては改善させてきており評価できるものであり、採択するまでもない」というのがその主な理由。
 行政が保育の充実にむけて力を尽くすのは当然のことだ。問題は、いまの保育ニーズに応える十分な施策となっているかどうか、ここが大事な点だ。議会は行政とは立場が違うのだから、不十分な点は率直に指摘をし改善を迫ってこそ存在意義がある。もっと、現場のリアルな現状を知ってもらう活動を強める必要がありそうだ。夜は、保育運動連絡会の役員会。妻が仕事で遅くなるので、息子を会議に連れて行った。 
 


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