ヤグネットの毎日
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| 2002年12月19日(木) |
議員定数削減の条例案が提出 |
城陽市議会は一般質問が続いている。日本共産党からは、若山のり子議員が登壇した。「経済不況から市民の暮らしを守るために」をテーマに、国保料の問題、市内の事業所実態調査の実施、商店街の振興支援策等を質問。いつもながら行政からは前向き答弁はなかったが、若山議員は城陽市内にある数少ない商店街が「地域のかけがえのない文化だ」と指摘した。だからこそ支援を強めることで、地域の顔にもなり活性化もすすむものだ、と力を込めて訴えた。大切な視点である。 それから、別の議員さんが河川管理の問題で、「今後、公共下水道の整備がすすむなかで、本市を流れる準用河川などの水量確保にどう努めるかは行政の大切な仕事」という角度から、対策を問うた。これ対して市長は「今池川などの上流部分に地下水を汲み上げての親水公園などをつくれば、下流に水も流れて行くのではないか。今後、そういうものも含めて検討を進めていく」と答弁した。 さらに、この議員さんは、知的障害者(児)の放課後対策について質問。学校五日制の完全実施にともなって、障害を持つ児童・生徒の居場所づくりをどうするのか、教育委員会ならびに福祉事務所に質した。 端的にいえば、障害児(者)を対象にした「学童」やサポートセンター、親と子がともに参加できる事業などの実施の必要性を提案された。とても、大切な問題であり質問を通じて勉強をさせていただいた。 質問の中では、障害児(者)をもつ保護者の方から手紙を引用されていたが、この保護者の方が教育委員会に要望の手紙をもっていったところ、職員から「これは要望ではないね。預かっておく」という冷たい対応をされた、そうだ。それを取り上げてこの議員さんは、「高熱で寝込んでいる子どもの掛毛布を一枚はぐような冷たい対応はすべきではない」と厳しく指摘された。迫力のある具体的な質問で勉強させていただいた。
本会議終了後、議会運営委員会が開催され追加議案が提案された。この中には、市長以下特別職の給料をかカットする条例改正案も含まれている。市長が15%、助役以下特別職が10%というものだ。この不況下、市民がおかれている厳しい現実を直視すれば、この議案に反対することはできないだろう。 だが、これで財政の健全化がすすむのか?市民に対する責任を果たすことになるのか?は甚だ疑問、といわなければならない。給料カット分と助役二人体制の年間の給料分を比較すれば明らかなように、大西前市政時代、助役をおかずに切り盛りしてきた。それに対して橋本市政の二人助役体制は、はっきり言って効果を発揮していない。昨日の奥村議員への答弁も、官僚メモの棒読み。本来自分が所管する部署の問題ももう一人の助役が答弁する機会が多い。つねに議会傍聴をしている人なら、「税金返せ!」と叫びたくなるはずだ。 また、第一、木津川右岸のスタジアムも、長池駅スタジアム公園線も見直しすらせず、人件費さえ削ればよし、などというのでは真の財政再建などできるはずがない。ムダ遣いにこそメスを入れる、ここにこそ足を踏み出すべきではないのか。
さらに、議会運営委員会では、議員定数を現行の26から24人に減数する条例改正案が「議員提案」で提出された。賛同者には、なんと26人中12人が名を連ねている。議長を除くと過半数は13名。副議長は通常、賛同者に名を連ねることはないだけで賛成するのは確実。よって、すでにこの時点でこの減数条例は可決されることが確実となった。 議員を減らしても、行財政改革の効果はほとんどない。むしろ、行政へのチェック機能を低下させるだけで市民にとって百害あって一利なし。もちろん僕たちは反対するが、同時に議会と議員のあり方、役割もこの機会に市民に広く問うような働きかけをつよめていきたい。 夜は京都建築労働組合洛南支部の忘年会をかねた役員会であいさつをさせていただく。建築労働者のみなさんの運動の結果、京都府議会では住宅改修助成制度について、雇用対策、景気対策として効果があることを知事が認めざるをなくなるところまで変化をつくりだしていること、さらに力を合わせて、住宅改修助成制度の実現にむけて力をあわせよう、と訴えさせていただいた。 その後は、地元の党支部の会議へ。帰宅は10時をとうにすぎていた。息子はこの間、風邪ぎみでゴロゴロ。ギュ−ッと抱きしめてあげると、喜んでいた。きょうは、保育園にサンタさんがやってきてプレゼントをくれたことなどを、楽しそうに報告してくれた。
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