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楽の御気楽日記

2007年11月21日(水) ”ゾディアック”

1970年代に実際にあったゾディアック事件を映像化したもの。
ドライブ中の男女が殺された事件をきっかけに始まったゾディアック事件。新聞社に犯行声明分が送られてきたのが世間に発表されるきっかけとなる。新聞の一コマ漫画を担当していたグレイスミスはパズルなどが趣味でゾディアックが送ってきた暗号に興味を示す。花形記者のエイブリーにくっついては事件の新しい話題を知ろうとする。犯人が分からないまま事件は次々と起こっていく。それは本当のゾディアックの仕業なのか?それとも愉快犯の仕業なのか?それとも事件が起こってから送られてくる犯行文に他人が起こした事件をさも自分が起こした事件のように犯行文のみを送ってきているのではないか?などいろいろな憶測が生まれてくる。警察署同士のいがみ合いで情報交換が上手く行っておらず、そのすれ違いで捜査にも支障をきたしていく。そしていつしかゾディアックの声明文も送られてこなくなり、一人、また一人と事件から離れていく中、すでに事件のことで頭がいっぱいの人間たちだけが人生を振り回されていく。花形記者だったエイブリーは酒やドラッグに溺れ、地方新聞に移り、捜査の中心人物だったトースキー刑事はたった一人の専任刑事となり最後は左遷、グレイスミスは新聞社を辞め、家族を蔑ろにしながら一人で事件を追っていく。3人が見る最後の風景は・・・。

見終わった後、友達と大弁論大会になりましたよ(笑)この事件の犯人は実際に捕まってはいないんです。有力容疑者も心筋梗塞でなくなっていて、うやむやのままで終わっているんです。この映画は当事者(生存している人)が全面協力で作られているのでさらに面白い。当然、映画でも犯人は捕まってはいません。でも推理の末にたどり着く一つの答えに光明を見る思いでした。おすすめです。(完全にすっきり!したい人にはおすすめしません)


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