2006年11月08日(水)
問題 |
今日の「データ構造とアルゴリズム」のミニテストはできたはずっ。解答と一緒だったし!あれでで間違っていたらもうどうしよう…。1回目のミニテストは問題文を写し間違えて(教授の書く1という文字がなぜか|にみえた。)たぶんだめで2回目のスタックについては勘違いして,それでそうかこれはソースを理解するか丸暗記していけばなんとかなるなと第三回目はそれでいったらやまがあたった。あってるはずだっ。
なぜかみんな機嫌が悪いように感じる。バイトの人もやたら機嫌悪かったし,まぁ,季節の変わり目だからいろいろ大変で機嫌が悪いのかもしれないね。
大学の図書館でなんとなく本をみていたら「自殺」っていう本が社会科学のコーナーにあったのでふと手にとって読んでみた。これは悪著だった。若者の自殺率が高いのは若者が社会変化に未熟で,対応できないから自殺するということ。だから,その未熟な若者には手をさしのべようという。
なぜハンガリー人や日本人の自殺率が今も昔も相対的に高い(先進国中ベスト5)のかは,その分野では研究の余地があると思う。基本的には14歳頃〜30歳と,60歳〜の年代の自殺が多いのだという。
たぶん筆者はこのデータだけみれば精神的に未熟な年代および衰退した年代だから,自殺したんだなと考えてしまったんだと思うが,ではなぜそれ以外の国では自殺率が高くないのかという話しになる。
よく言われるのは文化的背景。西欧のキリスト教では,自ら命を絶つ行為は悪であり,ようするに自殺すると地獄におちるみたいなことは根強く信仰されていた。欧米人は神様を本気で信じているから,自殺については結構怖いみたいで,きたる審判の日に天国にいくために何があってもがんばって生きようみたいな考え方はあるみたいだ。
日本ではどうかというと,一応あることはある宗教(主に仏教)では自殺してしまうと極楽にいけないとか,自殺すると自縛霊になってこの世を永遠に漂い,成仏不可能になるみたいな格好の教えはないこともないけど,ほとんどの人が宗教を話し半分にしか信じていないから,まぁそういう宗教感は存在しないといってよい。それどころか,自殺することによって責任をとったという考え方をされる伝統的背景が強い。最近では,高専生が同級生を殺した(かもしれない)事件があったけれども,容疑者の高専生が(おそらく)自殺したことによって,それ以上の追求が行われなくなった。悪いことをしても,自分から命をたてば,罪をつぐなったとして社会は許してくれるということである。
また,なにより致命的なことに,保険に入っていた場合,自分が自殺すると妻や子供が保険金によって裕福になるというかなりどうかと思う社会システムも存在している。
自殺が悲劇ではあるけれども,悪いこと,つまりやってはいけないことだととらえられていない例であるといえる。
と,日本の場合は,自殺することはかわいそうなことではあるけれども,悪いことだとはとらえられていないから,(学校の道徳教育でも自殺はかわいそうなことだけど悪いことだとは教えられていないと思う)そのへんがつらいことがあるとすぐに自殺という形になってしまうことの背景ではないかと考えられる。
Wikiによれば,社会体制が本当にひどい時は生きることに最大の関心がむけられているのかなんなのか,そういうときは自殺率はむしろ低いという。逆に,裕福ではあるけれども,自分より裕福な他人や他国がすぐそこにあってそれに手が届かない場合に自殺が増えるのではないかと検討されている。
つまり,勝ち組と負け組といった貧富の差が存在していて,勝ち組になりたいんだけれど,それは限りなく不可能に近い場合,自殺してしまうという考え方。でもこの場合は,もう勝ち組にはなれないとあきらめてしまえば自殺という考え方はうまれないような気もする。むしろあきらめて自分なりの生き方ができればいいとわりきってしまえればいいと思うし,そういう生き方をしている若者も多いような気もする。ネオサラリーマン・ネオフリーター・ネオニートのことですが。
でも勝ち組と負け組へのこだわりを捨てきれない人だと負けてしまったときに自殺してしまうという考え方には一理あるとも思う。
政府にも自殺については対策に乗り出すという。自分が思うには,自殺するという問題は「自分がどう生きるか」という問題だと思う。前総理の「人生いろいろ」という感じで,自分の人生をどう決定すればいいかが重要になると思う。
まぁ,自分の能力を正しく把握できて,社会がどういうものか知って,どのへんの位置でどのようにすればどういう人生が送れるのか,こういう現実を認識して,それでいて,努力することによってどういう理想が実現できそうなのかさえわかっていれば,それなりに楽しく生きられるんじゃないの?あとは不慮に病気や怪我をしたときにあっというまにどん底に転落するんじゃなくて,治療がすんだらある程度(若干それまでいたところよりは低くなってもいいから)復帰可能な位置までは面倒みてくれれば,今よりは自殺しようとは考えなくなるだろう。
ではでは。 |
|