Mother (介護日記)
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今朝の母は今までで1番動けない状態で、とにかく座ったら立ち上がれない。 這うこともできない。タクシーに乗せるのもやっとだった。
タクシーの中で母は 「こんなになっちゃって、長生きしていてもしょうがないねぇ。 お前に迷惑をかけちゃって。たった一人の子供なものだから・・・ごめんねぇ。 いつかまたいいこともあると思ってね」と言って泣き出した。 後部座席で泣く親子っていうのも運転手さんの手前恥ずかしくて、 私は涙をこらえるのに必死だった。
病院に着いてからは外来用の車椅子を借りて移動。 採血とレントゲン撮影をした後、 処置室の担架の上で酸素吸入と点滴をすることになった。 私は診察室に呼ばれ、先生からレントゲンの結果を見ながら入院を告げられた。
「右の肺が荒れていますが、これは前回の病気が治りきっていなかったと言うよりは そこに細菌感染が起きたと考えられます。 ステロイドを使用したことによって、細菌に対する抵抗力が衰えていることもあるでしょう。 風邪を引いたことによるかも知れません。 薬を飲んでいなかったので、その影響もあるかも知れません。 細菌感染によるものならば、薬による治療で、すぐに良くなるでしょう。 間質性肺炎(BOOP)そのものは、怖いものではありませんが まれに、特発性肺炎に進行することがあります。 この場合は、治療も長期になってきますし 最悪の場合は「呼吸不全」による生命の危険もありえますので その覚悟も必要になってきます。」
入院が決まったものの、病棟に空きがない。 2時に退院する人がいるとのことで、処置室で母に昼食をとらせて待つことになった。 しかし、そこから待っても待っても移動の話しがない。 2時をとっくに過ぎている。 ただじっと座っているのも疲れるものだ。 それに、冷房が場所によってキツイところがあるし。 院内ではケータイをいじることはできない。こんなときこそ絶好の暇つぶしになるのに。
3時を過ぎたところで私はもうすっかりだれてしまった。 きちんと座って待っていることなど、もうできない。 私は疲れた。寝かせてくれ(毎度) ってことで、外来のソファのひとつを独占して、横になってしまった。 こんなことができるのは、やっぱりオバサンの証拠だ(^^ゞ だけど人目なんて構っていられない。私は寝る。
病室に移動した時、4時を過ぎていた。
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