Mother (介護日記)
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2001年07月20日(金)    要望と配慮     

今日は祝日で休暇だったにもかかわらず、病院に行ったのは、夕方になってしまった。
しかし、4時半と言っても、まだ陽が高く、とても暑い・・・

今日の荷物は、ニッキの飴と、長袖のパジャマ。
2人部屋なので、冷房が効き過ぎて寒いのだという。
取り敢えず昨日は、冷房のスイッチの切り替え方を、
ノートに絵に書いて教えて来たけど・・・

「ねぇ、この薬は朝だけだっけ? どれをいくつ飲むんだっけ?
 看護婦さんに聞いてみたけど、わかんないって言うから、
 お前が来るのを待っていたんだよ」

退院後、処方箋によって薬局で薬を出してもらった時に、
袋には薬の名前だけで用量が記入してあったので、
私が紙に「白い粉1つ オレンジの粒2つ 黄色1つ」と書いておいたのを、
入院する時に私が はがしたのもいけなかった。

「はぁ?どうして看護婦さんがわからないの?
 食事を運んでくれる人に聞いてもわからないよ?」

「違うよ、看護婦さんに聞いたんだよ。だけどわかんないって言うんだもの」

私は半分キレかかって、ナースへ向かった。

「6○○号室の○○ですけど、母が薬の飲み方がわからなくなってしまって、
 先ほど看護婦さんにうかがったようですが、わからないとのお返事だったようで。
 この袋には薬の名前がちゃんと書いてあるのですが。
 今朝も、飲まなくてはいけない薬を、飲んだかどうかわからないんですが、
 看護婦さんの方では、そこまでは見ていただけないのでしょうか?」

なんか、小さな声で、
「ここの薬じゃないから・・・」 とかなんとか言うのが聞こえて来たけど・・・

主治医からは、どういう引継ぎを受けているの?
2週間分の薬を処方箋に書いてもらったけど、
1週間目に具合が悪くなって入院することになったから、
先生が「家で飲んでいない薬を持ってきて、まずはそれを使いましょう」と言ったのだ。

それに第一、薬の袋には、薬の名前と用量が書いてあるのに、どこを見てるの?

さらに、患者がわからないということに対して、
看護婦が「こっちもわからない」と返事をするなんて・・・
わからないままにしておかないで、主治医に確認するとかカルテ読むとか、調べてよ。

患者が間違って飲んだら危険だという意識を持って欲しい。
重労働とか、人手不足とか、それは理解できるけど、
人の命を預かっているということを、忘れずにいて欲しい。

「それじゃ、あとでお薬は全部こちらでお預かりして、
 飲むときだけお渡しするようにします」 

あとで、っていつだろ?
結局、私は病室に戻ってすぐに、薬の飲み方を紙に書いて、袋に貼っておいた。

寝たきり=ボケている とか、
動ける=頭はまとも とか、
言葉が出て来ない=聞こえない という考えの人がかなりいる事に気付いた。

病院では、確かに寝たきりで思考力も低下している人が多いから、
そういう人に対しては、「そういうものだ」として介護しているみたいだけど、
母のように、まだ自分で何とか身の回りの事ができる人に対しては、
薬のことだとか、エアコンのスイッチだとか、
ナースコールなどの使いかたの配慮が足りないように思える。

私は入院のたびに、母のベッドの頭の上のコードに、
「看護婦さん」とか「照明」とか紙に説明を書いて、
それを巻きつけてセロテープで止めている。

入院などしたことのない母は、「ナースコール」なんて言ったってわかるわけもなく、
ナースから「○○さん」と呼ばれても、母はどこかで声がするぐらいにしかわからず、
前回入院した時に、同室の患者さんが
「(あなたの事を看護婦さんが呼んでるから)○○さん、返事しなさいよ」と言って
教えてくれたのを、何のことだか理解できず、
いきなり返事をしろと言われてキレてしまい、
「うるさい、黙ってろ、しゃべるな」と言い返したらしい �堯福陰Α院叩叩�

それを面会の時に言われた私は、同室の患者さんたちにお詫びをして、
母には「ここは看護婦さんのお部屋とマイクでつながっているのよ」と説明をし、
看護婦には、
「入院当初にもお話ししておきましたが、母は難聴なので、ご用事があったら
 お手数ですが病室まで来て話していただけませんか?」とお願いをした。

検査とか、大事な用件については、できるだけ紙に書いてもらうようにと頼んである。
用件を理解できていなくても、人が何かをしゃべると、それに対して相槌を打つので
「わかっただろう」と思っていると、あとで大変なことになる。
だから、いつもメモ用紙やノートを用意して、なんでもかんでも書いておく。

補聴器は常時していないのか、というと、
母は右の耳は聴力がないので、残った左の耳に補聴器をするのである。
今は、常時酸素吸入をしていて、その管を耳に掛けているので、
補聴器が管と重なるとずれやすいので、はずしてしまう事がある。
また、テレビを見る時は、他の患者さんに迷惑がかからないように、
イヤホンを使う事になっているので、そのためには補聴器をはずさなくてはならない。

「して欲しいこと」というのは、そういう身になってみないとわからないものである。


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