Mother (介護日記)
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9時過ぎに横になった母は、11時半に目を覚ました。
トイレに行くと言うので、連れて行くことにした。 そこからがまた戦いだった。
起こす、立つ、歩く、座る、立つ、歩く、座る・・・ 激痛の嵐が続く。
ここで水分補給と休憩を兼ねて、先日ゆきっちにいただいた『ハスカップ』の紅茶を淹れる。 ブドウのような、ブルーベリーのような、プルーンのような甘い香りである。 母の気持ちが少しでも反れれば良いと思ったが、そうだ、母は鼻も利かないのであった。^_^;
飲み終わったので、寝かすべく横にする。 これがまた大変であった。 30分も泣いていた。
「痛い、痛いよ〜、はぁ、なんとかならないかな? 注射とかしてくれないのかな? こんなの毎日続くのかな? 嫌だな〜 もうこんなんじゃ生きていたくないよ・・・ まったく歳は取りたくないねぇ、あぁ、もう死んじゃいたい・・・」
ここで、私は薬が効いても効かなくても、母の気が少しでも済むなら、と 痛み止めの座薬を入れることにした。
ところで骨粗鬆症って、結局どうすればいいの? みんなこんなに痛がっているの? 放っておくしかないの?
痛がって動かすことのできない人のトイレはどうすればいいの? 腰を浮かすことさえできないのに。
腰が痛いと言って、最初に痛み止めの『ロキソニン』を処方してもらったのが、1/22。 その時既に、胸骨は潰れてしまっていたんだろうか?
最後に肺のレントゲンを取ったのはいつだったろう? どうして、先日見たレントゲンは、素人の目で見てもあんなに悪くなっていたのだろうか?
私は昨日から『家庭の医学』をめくっていた。
母がどうしてこんなに急に悪くなってしまったのか、納得が行かないのである。 肺炎がどうして1年も治らないのか、わからないのである。
あちこちめくって、私なりに判断すると『ガンが骨に転移した』のではないかと・・・
素人の判断と思い込みほどコワイものはないかも知れないが、私は納得できる答えが欲しかった。
確か、夏ごろだったか、担当医に『悪性新生物ですか?』と聞いたことがある。 母の目の前で聞くには、これの方がわかりにくくていいと思ったからである。 担当医は否定したが、それは母の面前だったからなのか?
母にはレゴはもういらない。 母にはもうテレビを見るゆとりもない。 食欲もガクンと減ってしまった。
ただただ、痛みに耐えて毎日を過ごしているのである。
とにかくあの激痛は、世に言う『末期ガン患者の最期』を表しているような気がしてならない。
母は、あとどのくらい生きられるのだろうか・・・
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