Mother (介護日記)
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2002年03月23日(土) 痛くて眠れない

9時過ぎに横になった母は、11時半に目を覚ました。

トイレに行くと言うので、連れて行くことにした。
そこからがまた戦いだった。

起こす、立つ、歩く、座る、立つ、歩く、座る・・・ 激痛の嵐が続く。

ここで水分補給と休憩を兼ねて、先日ゆきっちにいただいた『ハスカップ』の紅茶を淹れる。
ブドウのような、ブルーベリーのような、プルーンのような甘い香りである。
母の気持ちが少しでも反れれば良いと思ったが、そうだ、母は鼻も利かないのであった。^_^;

飲み終わったので、寝かすべく横にする。
これがまた大変であった。
30分も泣いていた。

「痛い、痛いよ〜、はぁ、なんとかならないかな? 注射とかしてくれないのかな?
 こんなの毎日続くのかな? 嫌だな〜 もうこんなんじゃ生きていたくないよ・・・
まったく歳は取りたくないねぇ、あぁ、もう死んじゃいたい・・・」

ここで、私は薬が効いても効かなくても、母の気が少しでも済むなら、と
痛み止めの座薬を入れることにした。


ところで骨粗鬆症って、結局どうすればいいの?
みんなこんなに痛がっているの? 
放っておくしかないの?

痛がって動かすことのできない人のトイレはどうすればいいの?
腰を浮かすことさえできないのに。


腰が痛いと言って、最初に痛み止めの『ロキソニン』を処方してもらったのが、1/22。
その時既に、胸骨は潰れてしまっていたんだろうか?

最後に肺のレントゲンを取ったのはいつだったろう?
どうして、先日見たレントゲンは、素人の目で見てもあんなに悪くなっていたのだろうか?


私は昨日から『家庭の医学』をめくっていた。

母がどうしてこんなに急に悪くなってしまったのか、納得が行かないのである。
肺炎がどうして1年も治らないのか、わからないのである。

あちこちめくって、私なりに判断すると『ガンが骨に転移した』のではないかと・・・

素人の判断と思い込みほどコワイものはないかも知れないが、私は納得できる答えが欲しかった。

確か、夏ごろだったか、担当医に『悪性新生物ですか?』と聞いたことがある。
母の目の前で聞くには、これの方がわかりにくくていいと思ったからである。
担当医は否定したが、それは母の面前だったからなのか?


母にはレゴはもういらない。
母にはもうテレビを見るゆとりもない。
食欲もガクンと減ってしまった。


ただただ、痛みに耐えて毎日を過ごしているのである。

とにかくあの激痛は、世に言う『末期ガン患者の最期』を表しているような気がしてならない。

母は、あとどのくらい生きられるのだろうか・・・


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