Mother (介護日記)
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2002年05月08日(水) だらだらと長い日記・・・

今日は暑くなった。

おかげで溜まった洗濯物、4回分が全てクリアになった。
例によって、洗濯をしながらネット、ネットの片手間に洗濯をすれば、既に昼近く。

もう少し、これだけ調べて・・・なんてやっているうちに、散歩に出たのが3時半になってしまった。

母は今日もピンクのカシミアのセーター。
夏にカシミヤを着ると言うリッチな人もいるらしいけど、これはねぇ・・・
しかも、中には長袖のシャツ。
見ているこちらが暑い。(-_-;)

母は元々は非常に暑がりで汗かきな人で、窓はいつも全開放、
夏は家の中では上半身裸で、片手にはいつもタオルを持ち、扇風機を回して
「暑い、暑い」と言っているのだった。
歳のせいか、病気のせいか、感覚も鈍っているんだろう。

薄手の綿ニットのカーディガンに着替えさせて外に出たが、半袖の私は腕が焼けるほど暑かった。

今日はパンと飲み物を買って、海まで行った。
屋根付のベンチがあるので、そこで遅いお昼を食べた。
余裕が出来たら、手作りのお弁当にしたいけど・・・

前に来た時、母は、ここには以前にお友達と一緒にお昼を食べに来たと言っていた。
それなのに「へぇ、こんないい場所があるんだねぇ」と初めて来たようなことを言うのだった。

こんな時、私は自分の気分次第で、否定したり無視したりしているのだが
今日は「前にお友達とここでお昼を食べたんじゃなかったっけ?」と突っ込んだ。
「あぁ、そうだった。Tさんとね。」と、母は答えた。

私も母も、海が大好き。
今日は波が静かだったけど、それでもサーファーが数人出ていた。
この時間はもうかなり満ち潮で、狭くなった砂浜では犬の散歩をする人も見える。

どこかのおじいさんもひとりでお散歩に来たようで、
ベンチに座って、ただひたすら海を見ていた。

30分ほどしてから、海岸の歩道を歩き始めると、後ろから声がした。
「こんにちは」
以前にここで一緒にお昼を食べたと言う、母のお友達だった。
Tさんは母が前に住んでいたアパートの2階の人で、
母のことではいろいろとお世話にもなったが、転居間際にはいろいろと揉めて、
あちらは絶交に近い状態だった。
しかし先日、路上で会った時にはにこやかに挨拶を交わしてくれて、
今日はわざわざ私たちを見つけて追いかけて来て、
絹江に、と映画「ハリーポッター」の招待券をいただいた。

その後、遠回りに歩き出した。

今度は、郵便局の女性局員さん(50代)に会った。
もう何十年のお付き合いだと思う。隣町に住んでいた頃、おそらく父の時代から。
「あら、○○さん、良いわね、娘さんとお買い物?」と話しかけられても、反応がなかったので
彼女はすぐに母の病気が「頭」にも来ていることを察知したようだった。
昔のことは忘れないものだと思っていたが、母はその人のことが解らなかった。
話しが聞こえないだけではなかった。

私たちは再びスーパーに行って、今度は夕飯の材料等を選んだ。

最近、折りたためる軽い(塩化ビニール系?)クーラーバッグを買った。
買い物の時にはこれを持って行く。
もちろん、車椅子を押す私ではなく、母が荷物を持つ。
これなら冷凍冷蔵物も劣化の心配がないし、ショルダーの紐を母の首に掛けておけば、
スーパーの袋をそのまま持つよりも安定するし、楽である。
しかし見栄えは決してよろしくはない。母はお弁当売りのような格好である。

レジでは、袋詰めをせずにカゴに入れてもらって、自分でクーラーバッグに詰める。
出来るだけ、クーラーバッグに収まる量だけ買うように考える。

財布や保険証やデジカメ等はショルダーバッグに入れて、
車椅子の左右の取っ手に引っ掛けて、ブランコのようにバッグを揺らしながら歩いている。
そして会計の時だけ、肩に引っ掛けて済ませる。

車椅子だとどうしても、両手が空いてなくてはならないし、
初めは肩に掛けていたバッグも、車椅子を押しながら前かがみになるとうっとうしいし重い。
長い間には肩が凝って仕方がないので、だらしがないとは思いながらもこういう形に。

あぁ、それから、母が少し厚手の上着を着ると車椅子の車輪で袖が汚れてしまうので、
かわいいアームカバーを探そうかと考え中。 作ればいいんだけどね。(^^ゞ

それから、ひざ掛けがずり落ちないようにする為には、母に上着の上からベルトを締めて、
そこに折り返すようにすると良い。
ベルトじゃなくてウエストポーチでも良い。
落ちそうだと気になるのはお互いに疲れるものだ。

ウエストポーチをしていると、母の身体を支える時に良い面もある。
介護する人は、入浴介助の時には裸を支えるのが大変なので、
腰にタオルなどベルト状のものを巻くのだそうだ。

少しづつでも、人から見るとおかしくても、ささいなことでもいいから、
便利なこと、安全なことはないかと考えて、それを実行しながら改善していけたらいいな。


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