Mother (介護日記)
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近頃の私は、少しノイローゼがかっているようだ。
母の余命について、考え過ぎなのかも知れないが・・・
* * * * *
目覚ましが鳴る。
「絹江、起きなよ〜、目覚まし鳴ってるじゃん、止めて〜」
次に、数分遅れて、私のケータイアラームが鳴る。
さらに、レフティーのケータイアラームが鳴る。
けれど、みんなまだお布団の中で粘っている。(^_^;)
ここ数日で急に寒くなったし。
・・・
何か、いつもと違う雰囲気。
静かだ。
母がセキをしていない。
夜中はどうだったかな?
うるさかったという記憶がなかった。
部屋のふすまが閉まっている。
ふすまを開けてみる。
いつものこの時間、開いているはずのカーテンが閉まったままだ。
家族の置きだした物音に反応せずに、上を向いて寝ている。
ちょっと待って。
寝ている?
私が寝る前に用意したお茶が、あまり減っていないような・・・?
頬を触った。
冷たい!
やばい?
耳タブを触る。
動いた、目を開いた。
生きてた〜
あぁ、びっくりした。
いつ、こんな朝を迎えるのかと思って神経質になっているからだ。
寝ている間に死んでしまったらどうしよう・・・
最近、そんなことばかりを考えている。
眠りがいつも浅く、ウトウト夢を見ることが多くなった。
友達のご主人に続いて、数日後には、別の友達のお父さんも亡くなった。
申し訳ないが、お通夜に行っても別のことを考えてしまう。
* * * * *
先日、従姉妹のケータイに電話したら、留守電だった。
彼女は深夜勤務もあるハードな仕事に就いているため、二日後、叔母から電話がかかってきた。
叔父も今、車椅子の生活だそうだ。
過日、義姉からの電話で 「親戚のどこも年寄りを抱えているので、特に連絡をしなくても」という言葉を思い出した。
うちだけではないのだ。
従姉妹が、近いうちに様子を見に来るとのことだったが、 やはり簡単に“お知らせまで”とは行かないものだ。 従姉妹の家からは半日かかる距離だ。 余計な心配をかけてしまったか・・・
考えてみれば、母にはすでに兄弟姉妹はいないのであって、 父方の親戚にわざわざ病状報告をするほどではなかったか・・・
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