Mother (介護日記)
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眠れずに起きて来た。
1時半頃に布団に入ったはずだ。
今は、3時少し前。
1時間半も布団の中にいたとは思えない。
ほとんど寝た気がしない。
母がうなる。
咳き込むのは仕方ないが、最近は、ボケの症状とも言える無意味な声を出すことがある。
眠りに入ろうとする時間に、動物のようなうなり声が聞こえてくる。
それが毎晩。
絹江とレフティーは、とうとう耳栓を買って来た。
以前、レフティーの友達が、耳栓とアイマスクがないと眠れないと言っていたのを思い出す。 彼女は、当時、狭い家でボケたおばあちゃんと同居していた。
最近、トイレに長い時間入っているな、と見に行くことが多くなった。
先日は、トイレの中で下着も直さぬまま、居眠り状態でうなっていた。
話しかけても目がうつろで、反応が鈍い。
それを見て、初めて母のことを“不気味”だと思った。
吐き気さえ覚えた。
親をそんなふうに思いたくない。
だから、母を嫌だと思う前に・・・
思う前に・・・?
* * * * *
末期の医療、先週の入院で“手足を縛る”ことについて考えさせられた。
痛い、うっとうしい、かゆい・・・ いろんな理由で体につけられたチューブや点滴の針をはずしてしまう患者に対して、 手足を縛ってまでの治療というのは、本当に必要なのであろうか。
それによって治るならともかく・・・
自分に置き換えて考えても、 手足をベッドに縛られたのでは、背中が痒くてもかけないじゃないか・・・
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