Mother (介護日記)
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どこからが虐待なのかはわからないけど、 昨夜、母がお漏らしをしたことに私がキレて太ももを叩いてしまった。
もちろん、それによってアザができるようなことはない、その程度ではあるが。
子育てに於いても、私はビシビシ叩いて来た。 叩いて覚えさせろと義母に言われたからであるが・・・
当然のことながら、事後は自己嫌悪しか残らない。
食事が終わったところで、母にトイレに行くように勧めたのだが、 ちょうどドラマを見ていたこともあって、 「まだ行きたくないから、これが終わったらにする」との答えだった。
15分ほどしてドラマも終わり、 酸素のチューブが絡まないようにしてトイレに付き添ったところ、 まずはおむつを履いていないことに気付いた。 いったい、いつのまに脱いだのか・・・
さらには、パンツにも少量を漏らし、濡れていることに気付いた。
「だから、さっき『トイレに行こう』って言ったのに・・・もう!」
ウォシュレットに座っている母の左の太ももをピシャリと叩き、大声で怒鳴ったところ、 母が逆ギレして「いいよ、自分で洗うから!」と言った。
勝手にしろ。 どうせ自分でなんか洗えないくせに。
私は居間に戻り、レフティーに顛末を説明したが、 その必要もないほど、我が家は小さいのだった。
さらには、レフティーに八つ当たり。
だいたい、何でもかんでも私に任せて。
「オレだってやってるよ。 やって欲しいことを書き出しておけよ」
だからさ、そうやって、こっちが言わなきゃやってくれないじゃん。
職場のパートのことを文句言ってるくらいなら、 家でも仕事と同じように、人の動きを見て何をしたら良いのか自分で考えるとか、 自分から聞いてくるとか、忘れそうなら自分で書き出しておくとかすればいいのに・・・
昨日だって、 私が先に寝てしまったら、絹江に頼んでおいたのに、ポリデントしてくれてなかったじゃん?
私ひとりに任せておかないで、確認してくれる人がいてくれなきゃ。
朝だって、母のことには無関心で、サッサと仕事行っちゃうし・・・
今だって、私がキレてたら交代してくれればいいのに。
レフティーは、母の部屋に向かったが、そこで私と変わりなく怒鳴り始めた。
誰が、私の代わりに怒鳴ってくれと言ったんだ・・・┐(  ̄〜 ̄)┌
そうじゃないだろう。
「おばあさんもさぁ、自分で洗うとか言ってるけど、できないでしょ? 素直にアリュールに謝って『洗って』って言えばいいじゃん」
「ごめんなさいねぇ、迷惑掛けて・・・洗って」
なんだよ、勘弁してよ。私の負けです。
私が悪ぅございました。
なんでこんな時ばっかり“素”になるんだよ。
ボケててくれりゃ、いいのにさ・・・
ちょっとばかり、私は疲れてる。
いや、かなり、か?
母は私の母なのだから、私が面倒看るのが当然なんだし、 母がおむつを履いていなかったのは、私が母のチェックを怠っていたってことだし、 レフティーには、休日返上でいつもやってもらってるのだし、 職場と違って、家はくつろぎたい場所なのだから、 母のことでもっと気を使え、私のフォローをしろって言うのはおかしな話。
だけどね・・・
大変なんですよ、実際。
世の中には、寝たきりの介護10年とか、身障者の子供を育てるとか、 もっともっと大変な人がいることはわかるんだけど、 そうすると(そういうことを知れば知るほど) 私なんかが、これぐらいのことで辛いと言うことはタブーだということになって、 なおさら自分を追い込むことになってしまうんですよ。
で、『私はかわいそうだ』と思う。
そこで今度は、
「自分を『かわいそうだ』と思う人こそ『かわいそうな人』だ」なんて、 どこかで見たような聞いたような言葉が浮かんで来て、また苦しむ。
『心から“ありがたい”と思われた時、人は死んで行くものだ』 って。 そうすると、私はまだ母親に感謝が足りないと言うことか・・・ いや、それでは、早く死んで欲しいみたいじゃないか。 それなら、親に長生きして欲しかったら、親不孝をしていれば良いのか? ・・・と、メビウスの輪のような、結論の出ないことに、頭を悩ませていたりするのだ。
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