起きてから、お父さんの部屋に行った。
お父さんの部屋からは朝からジャズが流れていて、毎日揺れるイスに座りながらソレを聞くのがさえ父の日課だ。
お父さんの横に正座して座ってみた。 「お父さん?」「ん?」 「行かせてくれて有難うございました。」 頭など下げて見たのだけど、どうにもぎこちない(笑)
いや、自分のお金で行ったんだけどね? なんて言って良いかわからなかったの。 なんか言いたいんだけど、なんて言えばいいのかわからなくって。 でも、何か言いたい。みたいな?
そしたらそんな言葉になっちゃって(笑)
瞬間、お父さんが私を見てニッコリ微笑んだ。 「良かったな♪」 「うん。」
そのお父さんの笑顔で涙が出てきた。 何の涙かわからないけど泣けてきた。 お父さんの笑顔が嬉しかったのかもしれない。
「今度は友達と皆で行け。皆で行くとあそこは良いぞぉ」
そう言う父の言葉を聞きながら「うん、うん。」と頷くだけだった。
会社に行ったらもちろん後輩に言われたね。 「泣きました?」
あぃ(涙
そんなこんなの朝だった。
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