メロディの無い詩集 by MeLONSWiNG
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天気が傾けば終わりだね 贅沢なデザイン 紙の城 雨に溶ければ流されて いつしか忘れ去られるだろう
怒りなんて見せない彼女 そういえばご立腹だったよ 過剰な自信が舞った夜に 僕は大きな勉強をした
パンドラの筺から逃げ出した 音楽は滅びたみたいだね ここには何も聞こえてこない こびとの人形がギターを弾く ニセモノの無機質な響き
情報が溢れてる海原で 汚れた波かきわけて泳いだ 呆れて出ていったきりの ミューズは今どこかの路地で煙草吸ってるよ
ちょっとだけ期待して くだらない時間をダウンロードした こくごもさんすうも出来ない大人たち 声だけやたらでかい
子供の国のハダカの王様 誰かが言っても届かない言葉 暗闇の中で目を凝らしてみても 何色の服なのかも解らないんだろう
パンドラの筺から逃げ出した 音楽がひっそりと隠れてる ゴミの山に埋もれた宝物 探せば嘲られるのがこの街 ニセモノのつまらないメロディ
レベルの低い帝国の戒律 蹴破って僕は外に出る 呆れて消えてしまった ミューズの歌をもう一度聴くために
パンドラの筺が演奏を奏でて 亡者たちの欲しがる食べ物を与える 誰でもひらける蓋をあければ 媚薬という名の生ゴミが詰まってる とても便利な堕落プログラム
暗闇の中 全てを持ち去れれたら 剥き出しの自分だけで何を見せられる? 過剰な自信家たちの 力無き腕は 何も語らない ミューズがそこで見ているのに
気がつきやしないのさ 姿さえ見ようとしないのさ
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