メロディの無い詩集 by MeLONSWiNG
INDEX|前の詩へ|次の詩へ
ミルクとセミスイートとビター どれでも好きなのをどうぞ 微妙に色合いのちがう茶色 どれでもいいよと 後回しにして 一つ残ったチョコレートは ホントはあまり上じゃない 一番暗い色のビター
とろける甘さが足りなくて 苦みのある香りが広がる 甘いチョコレートから 甘さを控えたその味は 正直好きじゃなかったけど 最初に選ばなかったのは なにか意地になってたから
甘いのが好き とことん甘いのが 鬱陶しいぐらい 甘くなれば甘くなるほど きっと重くなってゆく 重いよね きっと 重いよね だからBITTERで しかめっ面で 苦いヤツを最後につまもう
こんな重いもの 誰に持たせるの チョコレートを食べるのでさえ 上手に口に入れられない 幸せな甘い顔 苦いんだよ ホントはこの味 イヤなんだよ 甘いのがいいんだよ 甘いのが
|