右腕のブレス
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永遠に続くということは中々できることではないけれど, もう永遠に会わないということは誰もが何度か通る道だと思う。
今日,僕らは永遠に会わないことを約束した。
僕は彼女に会いに行って引き止めることも出来ないし, 突き放すことも出来ない。
ただ,泣いている彼女を慰めるだけ。
一応,ふられたのは僕なんですけどね。
「ふられるのを待ってたの?」 そう聞かれた。 「ただ,自分からいえなかっただけだよ」 そう答えた。
彼女と過ごした時間はあっというまだった。
それは僕の環境が目まぐるしく変わった所為でもあるだろうけど。 ひとつの形に終わりを告げて, お互いにまた誰かの支えを求める。
「そんなに前から別れを考えていたの」 そう彼女が言った。 「それでも,俺はそのたび君といることを選んできた。」 そう僕は答えた。 あまりにも不安定な僕の気持ちは長続きしなくて。
彼女を表面上でしか大切にすることが出来なかった。
本当にごめん。
本当に大切に思っていたし, 本当に大事に思っていたし, 本当に支えになってくれてたし, 本当に大好きだった。
ただ,一緒にいることは考えられなかったし, いつこの日が来るのだろうと考えていた。
二人の結論は同じで,お互いに事情は違うけど, これはこれで終わりで仕方がないのだと思う。
僕が本当に彼女を自分の所に呼びたかったとき, 彼女はそれに応えられなかった。
彼女が僕の所に来ようとしていたとき, 僕はそんなことすら考えられなかった。
僕らはタイミングも合わなかったし, 未来なんて考えられなかった。
ただ,何も先がない中で, 負担と不安だけがどんどん増えていった。
初めて会ったのは2年前の7月だったね。
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