右腕のブレス
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会ったのはもう3週間も前のこと。 しかも、2回だけ。
『あたしのこと思い出せる?』 そう聞かれて、正直に答える。
『なんとなくならね。話さなければ大人っぽかったな(笑) 俺のこともなんとなくしか思い出せないだろ?』
『うん。波○ヨークになんとなく似てるってだけ思い出せる^^』
僕らの関係はどういうものなんだろう?
2日間会っただけ。 なんとなく毎日メールをして、たまに電話をする。
それでも、今の僕の生活にとっては特別な存在かもしれない。
こんなにメールをする相手も久しくいない。 ってか、グミと付き合ってた頃よりもメールは頻繁だ(^^;
『遠恋は無理だな』 紺がよく言う。 『想像できないもの。だって、どうしても会いたい時でも 自分から会いに行けないなんて辛いよ。 その間、信じつづけるなんてできっこない。』
紺は人間不信になってる。 昔、彼氏に裏切られてから信じられなくなったって言ってた。
『じゃぁ、信じさせたら遠恋もできるの?』 『できると思う。』 『がんばってみよ』 『それ、どういうこと?』 『そういうこと』 『意味わかんない』 『もし、次に会って紺のこと好きになってたら間違いなく告ルから^^ それまでに、信じてもらえるような存在になっとくよw』 『・・・。頑張ってね^^』
自分でも適当に話しすぎだと分かってる。 たとえ、付き合うようになっても、 今の僕は紺とずっと一緒に居たいとは思えないし、 ただ、居心地のよい誰かを求めているだけなのかもしれない。
僕だけがこんな微妙な言葉を言ってるわけじゃない。 紺も俺が『えっ?』って聞き返すことを言う。
お互いに踏み込めない踏み込ませない壁がある。 たぶん、このまま気ままな電話相手だったら楽しいのだろうな。
それでも、それはいつか知らぬ間に終わっていく関係になるのだろう。 だからといって、恋人同士になっても問題は山積みなような気がする。
声だけの共有する時間が増える。 お互いの表情も分からないまま、 感情的なことをぶつけ合えば、きっと誤解が生じる。
きっと、僕が折れて話を終わらす。 そのうち、気持ちも折れてしまう。
今の僕は全く成長していない。 きっと、同じ事を繰り返す。
自分の寂しがり屋度合いにもうんざりするけれど、 同じ事を繰り返すと思っていても、 傍に特別な誰かが欲しいと思う。
ええかっこしぃな優しい言葉を掛けて、 結局自己満足しているだけ。
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