日記でもなく、手紙でもなく
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春というと、九州、特に福岡に住んでいたとき、中国から飛んでくる黄砂というのがあったことを思い出した。空が黄色く霞む日。 その頃は、小学校の時だったが、「砂」が中国から飛んでくる、というのが驚異だった。
ところで、その中国における砂漠化が今進行しているという。北京の市内からほんの少し離れたところでも、家の高さ以上に砂が積もり始めているところも出ているという。 その砂漠化の進行により、日本に飛来する黄砂量も、どうも増えているらしい。年間飛来量300万トンというのは、かなり凄まじい量だ。日本に飛んでくるのは、3−4月がピークということだが、それが飛んでくる時期は、毎年毎年早くなっているという傾向もあるらしい。つまり、中国の砂漠化というのは、対岸の火事というわけにはいかない、ということにもなってくる。
300万トン飛んでくるうち、地上にそれが降ってくるのは、西日本が中心。1平方メートルあたり、2−3gくらい。30坪の1軒家が建つくらいの土地を考えると、約100平方メートル弱だから、1軒の家に200〜300gは降っていることになる。10年経てば、2−3kgが降り積もるということだ。
毎年毎年、1平方キロあたり、2−3トン。いつしか、日本も黄砂で埋もれてきそうな感じの量。日中共同調査が行なわれ、中国も発生源の緑化対策を講じるらしい。 ただ、中国の砂漠化進行は急で、焼け石に水というように言う人もあり、ほんとに大丈夫なのだろうかと心配もする。
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