日記でもなく、手紙でもなく
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2003年03月29日(土) ラリックの値段

 八重洲の大丸ミュージアムで27日(木)から始まった<ルネ・ラリック展>を見に行ったついでに、そこの3フロア下にある9Fでラリックの展示即売会が催されていることを知る。ラリックのガラス、確かに素晴らしいものが多いだけに、実際にはいくらくらいの値付けがされているのか、どのようなものが置かれているのか、かなり興味深いところなので、そのフロアまで行ってみることにした。

 行ってみると、(既に売れてしまったのか?)さほど多くの点数が置かれているわけではなかったものの、ミュージアムのほうで見た作品と同じものが数点置かれている。なるほど。
 工芸品というのは、オリジナル一点だけで終らないからこそ工芸品足りうるのだが、しかしラリックのお値段というのはなかなかのものだ。

 しかも、展覧会で見て、その前から動けなくなってしまったテーブルセンターピース<火の鳥>が置かれていて、再び「おおっ!」と思いながら、プライスカードに目を向けると、これが1700万円となっている。
 高いと思うか安いと思うかは、それこそ人によるのだろうけれど、大半の人は決して安いとは思えない金額だろう。それ以外のものでも数百万円の値札がつけられているものが多々あったのも事実。

 これとは別に、ミュージアムを出たところで、ラリックの香水やアクセサリーが売られていたのだが、女性のレリーフのついた記念レプリカ壜を用いたいかにもラリックらしい香水があった。値段が書かれていなかったのだが、そこで欲しそうに眺めていたら、販売している女性がぜひ一ついかがですか、95000円でございます、と言う。やはり、これでも手は出ない。
 庭園美術館でも売られているミニサイズのレプリカ3種セットならたったの6千円、ではあるが、これではラリックを感じさせてくれず、寂しすぎるのではあるが。


riviera70fm |MAIL