雑記

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2001年09月04日(火) 久しぶりに金縛りにあったこと。

PCの設定いろいろやらで横になったのは3時過ぎ。外は雨が降っているらしく静かな雨音がしている。えらく遠くに聞こえるなぁ、とか思っていたら部屋の空気が変わっているのに気付いた。と言っても以前までのように部屋中の空気が張り詰めるといった雰囲気でもなく、何かなまぬるいような、そういう中に知らない間に自分がいることに気が付いた。そろそろかなあ、とぼうっと考えていたらやっぱり体が動かない。いつものことなのであきらめてじっとする。
外の雨音はまだ聞こえるが、何故か騒がしいような気がする。まるでここが繁華街の中にある部屋かのように、外に出れば大勢の人が行き来しているような気がする。足音や話し声は・・・少し聞こえるようにも思うけど多分お店で夜が遅いお隣だろうきっと。まあ生きてる人の声だろうとそうでなかろうと大した問題でもないし。そのまま寝てしまう。

目が覚めたら、似ているが部屋が違う。天井が破れていて、ガラスの引き戸があった所に破れた障子がある。なんだ夢か、と思う。さっきのも夢だったのかなとも思う。いつも開けっ放しの引き戸の代わりの障子の向こうは隣の部屋で、そこに大きな布がかけてある。暗くてよくは見えないがそれでもよく見てみると、それは大きな女の人で、布に見えるのは派手な市松模様の着物らしい。色は赤。なんの夢なのかなあ、と思うが体はやはり動かない。夢だ、という自覚はあるがそれでもまた寝てしまう。

目が覚めたら元の部屋に戻っている。暗がりの中目の前には扇風機や並べたビールの空き缶が見える。が、何故かまだ体が動かない。まだ続くのかな・・・と考えていると・・・横向きになっている目の前にさっき夢の中で見たはずの着物・・・ていうか女の人が・・・。さすがに起き上がろうとしたがやっぱり体が動かない。今までいろいろな所に僕が連れてきていた何物とも違う”何か”にようやく焦る。

目が覚めたら普通だった。体も動く。今度は横向きになった視界の扇風機も同じ。ただ違うのは、着物の人がいなくなったことと、さっきその着物にあたったビールの缶が全部倒れていること・・・。


次郎吉 |MAILHomePage