++ワタシノココロ++
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やすくんがやってきた。
やすくんが。
やすくんがいる、というだけで あたたかい。
心にぽっかり空いていた穴に 暖かいものがどんどん注がれる。 それは、本当に心地よくて力強くて、 弱っていた心の、一番弱い部分に届く。
どうしても言いたかった言葉。 「この前はごめん」 やすくんは、照れたみたいに
「もういいの」
といって、私を包んでくれる。
「心配しなくても、もう何とも思ってないよ。 ほんとに。」
そういって、頭にポンっと手をやって 私の顔をのぞき込む。
自分でも気づかなかったけど、 今回のことでかなりのダメージを受けていたらしく、 その顔を見て、涙が勝手にあふれた。 固まってた不安が一気に溶けて消えた。
周りが真っ暗になったのに気づかないくらい 2人で毛布にくるまっていろんな話をした。
子どもの頃のこと。 大人になってからのこと。 いまだに分からない男の人の秘密とか。 初めてのこととか。 私とのことを。
「こんなことまで聞いてもいいかな?」 なんて思うことも、 やすくんは全部隠さず教えてくれた。 私も答えた。 包み隠さず。
「お互い変なこと聞いてるよね」
って、思わず言ってしまって、 顔を見合わせて、声を出して笑ってしまった。 ここには書かないけど、 やすくんしか知らない、やすくんの秘密も教えてくれた。 秘密の共有。
やすくんと私の秘密。
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