++ワタシノココロ++
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大学生の時
学内の本屋に毎日通ってた時期があった。
何だか無性に本を読みたくて
でも、何を読んでいいのか
自分がどんな本を読みたいと思っているのかが
分からなくて
いろんなジャンルの本に手を伸ばしては
数ページめくって
「ちがうなあ」とまた元に戻してた。
学生の頃は、特に
あまりお金を持ってなかったから、
気になった本は
少し立ち読みして、
でもその日は買わないで
何日かしてまだ心に残っている本を
迷うことなく見つけられたら買う、って
ちょっと面倒くさいことをしていた。
そうやって出会った本は実はそう何冊もないのだけど
今でも私の本棚のすぐ手が届くところに置いてあって、
何度も読み返してる。
ある時、偶然手にした、文庫本の詩集。
写真の美しさと
言葉の一つ一つが体にしみこんでいくようだった。
その日に買わない、って言うルールを破って
思わず買ってしまった。
教室に行ってからも、ずーっと読み続けた。
何度も何度も読み返した。
今でもそう。
おもしろいことに
その時の気分や状況で、
引っかかるというか、心に残る詩が違う。
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「君のそばで会おう」 銀色夏生
終わってしまった恋がある
これから始まる恋がある
だけど
僕たちの恋は決して終りはしない
なぜなら
終わらせないと僕が決めたから
自信をもって言えることは
この気持ちが本当だということ
いろんなところへ行ってきて
いろんな夢を見ておいで
そして最後に
君のそばで会おう
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悲しいときは悲しい詩を
淋しいときは淋しい詩を
幸せなときは幸せな詩を
私の心はきちんと選んでる。
素直になれる瞬間。
最後に戻る場所に、
君のそばに
早くいきたいよ。
会いたいです。
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