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2003年04月22日(火) 魔法使い。



ずっと前からやりたかったことを、今日決行。
それは、






遠 足。







引っ越してきた時から
どうやら近くに河川公園があるらしいっていうことはわかっていたのだけど
地図上だとすぐそばを流れる川でも
実際には断崖絶壁の下を流れていたりするので(笑)
公園の場所がはっきりわからず、歩くのも面倒なのでなかなか行けないでいた。

自分がこんな時だから、と言うのももしかしてあるのかもしれないけど
朝起きたら、体がウズウズし始めてどうしようもなくて
今日行かなきゃいられなくなって
やすくんも、今日はお休みなのに珍しく早く目を覚ましたから
おにぎりとお茶を持って、2人で出発した。


時々やすくんの出勤前に早朝散歩みたいなコトをしている。
それだって、かなりの距離を歩いてたと思うんだけど
目的の河川公園はそこからまた更に倍くらい歩くようなところにあった。
でも、やすくんが笹の葉をみながら、板長さんに昔言われたおもしろい話のこととか
1本の木に白と濃いピンクの花が咲いてるのを見つけてビックリしたりとか
ナズナを見つけて、子どもの時のようにならして遊んだりとか
気づいたらすぐそばに牛の顔があったり(牛舎があったんです)したりとか、
とにかく、いろんな事を見つけているうちに
あっという間に河川公園に着いた。
河川公園は、どうやら最近整備されたモノのようで
芝桜やこでまりの花が咲き乱れる、すごく素敵なところだった。

うちから見ると断崖絶壁の河原も、
下から見上げれば、ちょっとしたグランドキャニオンだったり(自己満足)するわけで
そして、更に無効に見える山が何となくアルプスチック(自己満足2)だったりして
とにかく、こんな近くに、こんなすばらしいところがあったんだって
ビックリし通しだった。

このまま行くとズンズンズンズンどこまでも歩いていってしまいそうな感じだったので
途中で折り返し、景色のいい木陰のベンチでちょっと遅い朝御飯をとった。


私たちは、歩きながらよく話したし、ご飯を食べながらも話した。


やすくんは、私が朝急いで作った野沢菜と梅のおにぎりを
本当においしそうに食べてくれたし
私はそんなやすくんを見ながら温かい麦茶を飲むのが嬉しかった。



家に帰って、二人で外出。
いくつかの用事を終えて、帰るときに
ちょっと遠回りした。
そしたら、たまたま止まった道の駅に
一面の菜の花が咲いていた。
私たちは、近くの店でジェラートを買って
それを食べながら、いつまでもその一面の菜の花を見ていた。
いろんな話をしたけど、
それが全部吹き飛ぶくらいの、鮮やかな自然の黄色だった。




昨日まで、何を悩んでいたんだろう。
自分の存在意義とか、生きる目的とか
確かに、深く考え込めばとっても難しいことなのだけれど。



ぐんぐん汗をかくまで歩いて、
美しい花や山や川を見て、きれいだと感じられるココロがあって
この美しい景色を一緒に見る相手がいて
「きれいだね」って笑いあえる、
それで良いじゃないの、何ちっぽけなことでウジウジしてたのよ、って
思った。




私のココロにずしっとのしかかっていた錘を
消してしまった魔法使いは、
すばらしい景色たちだったのかもしれないし
やすくんだったかもしれないし
もしかして、一杯の麦茶かもしれない。



それはわからないけれど
でも、それでいいじゃない。



今、私は前を向いて笑いながら歩いているんだから。







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