++ワタシノココロ++
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本当はもっと早く起きるはずだったのに なかなか目が開かない。
夜の間に雨が降ったんだろうか、道路が濡れてるけど外は曇り。
昨日からズキズキと痛む頭を抱えながら 布団から起き出して、新聞を読む。 目に入る文字が、意味を理解する前に頭の中を通り過ぎるみたいだ。
まだ目を覚まさず、眠っているやすくんを見て どうしようもない気持ちになる。
ごめん。
本当は話したいことがある、いや 話さなくちゃいけないことがある。
話してしまえば、きっと今より少し楽になる。 ・・・・・・・・・・私の気持ちが。 でも、だからって、根本的なことについて何の解決にもならないことや 周りにも迷惑がかかることを考えると、 なにより、そのことでやすくんが心を痛めるだろうと考えると 簡単に口にすることができない。
頭の中が空っぽになって、グルグル回ってるみたいだ。
新聞も、テレビも私の中を素通りして行くだけなのに なぜだか見ずにはいられない。
いつの間に目を覚ましたのだろう。やすくんが、静かに私の手の上に 手のひらを重ねた。 ゆっくり顔を向けると、やすくんはちょっととまどった表情を見せて その後、何もいわないで少し笑った。
私は無意識のうちに笑顔を作って重ねられた手を引っ込めて もう一度やすくんの手の上に重ねた。 頭はズキズキするし、グルグル回ったままだし 手も足も、なんだか自分のモノじゃないみたいに冷たく重いのに 顔だけが、にこにこ笑っていた。
やすくんに話せないことがある。
初めは小さな秘密で、いっても言わなくても大したことなかったのに 私の知らないところでどんどん膨らんで 義理と、自分と第三者のプライドのために 自分の気持ちをどんどん重くしている私。
もう、2年以上にもなる。 そういえば、最初の時もやすくんが一緒にいた。 あれからずっと。 結局同じ言い訳の繰りかえしで、状況の変化はまるでなく むしろ悪い方向へ進んでるみたい
物をなくす人は 小さく失う 信用をなくす人は 大きく失う 勇気をなくす人は すべてを失う
やすくんを失うのが怖くて ここで気づいてきた信用を失うのが怖くて できれば気づかれず秘密のままに この問題が解決すればいい
そう思いながらやってきたけど
そろそろ限界に近づいてきたみたいだ
話すことも、当事者に思いをぶつけることも できなくて どこにも本当の意味で安心できる場所がなくて
そして、そんな私を変わらず大切にしてくれる やすくんに申し訳なくて
どうしたらいいんだろう?
このまま何も変わらず ただ、問題だけが解決してくれたらいいのに
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