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2003年05月09日(金) 王様ノ耳 ハ ロバ ノ 耳


「王様の耳はロバの耳」のお話を子どもの頃聞いた。
王様の耳がロバの耳だと知ってしまった床屋さん(だったと思うんだけど)は
「この秘密は誰にも話してはならない」っていう約束をさせられたんだけど
我慢できなくて、大きな穴を掘って、そこに向かって大きな声で叫んだ(んだったと思う)。

子どもの頃は全然感じなかったけど、
今、この床屋さんの気持ちが少し分かるような気がする。
秘密を誰にも話せないことって
場合によってはこれほど辛いことはない。
その秘密が大きければ大きいほど、重ければ重いほど。
自分一人では背負いきれない秘密だから。


ここで日記を書こうって思ったとき、
私とやすくんとの関係を知る人は、私の周りにはほとんどいなかった。
楽しいことがあっても、辛いことがあっても
それを話す相手がいないって言うのは結構辛い。
でも、その当時のいろいろなことを考えると、
やっぱり簡単に周りに話をすることはできなかった。
だから、
ここに、自分の気持ちを全部ぶつけようと思った。
良いことも、悪いことも。
かっこ悪い自分も、飾らずに全部ここに残してきた。
いわば、私にとっては床屋さんが掘った大きな穴と同じ。
楽しいときより、気分が落ち込み気味だったり辛かったときほど
更新が頻繁にされていたって言うことでもわかる。
ここで吐き出して、自分の気持ちが楽になるって分かっていたからだと思う。


今私が抱えている問題は
なぜだか、ここにも書くことができなかった。
今も、具体的なことを書く気になれない。


これまで、何度も考えた。

いっそ、ここで全部ぶちまけちゃおうかな

って。

けど、できなかった。
今まで抱えてきたどんな悩みより、気持ちとか感情とか
そういう情緒的なことからかけ離れた、現実的な問題だから。
吐き出したって、何の解決にもならないから。








昨日、夜、やすくんが帰ってくる前に
実家に電話した。母は私が抱えてるこの問題のことをよく知っている。
彼女も私と同じ問題を抱えているから。
いつも通り元気に、「全然平気だよ」って、
たわいのない話をしようと思ったのに、
母の声を聞いたら、思わず涙が出てきて止まらなくなった。

自分が今考えてること、感じてることを全部ぶちまけた。
母だって辛いのに、私のことを心配して、元気な声でいろんな話をしてくれた。
「ごめん」母にそういったら
「あんたが謝る必要はどこにもない」って言ってくれた。

後もう少し、嵐が過ぎるまで
私はここで、頑張っていかなくちゃならない。


王様の耳はロバの耳


私はここで叫ばないことにしたけど
昨日、母と話して涙を思いっきり流したら
また、ちょっとパワーが出てきそうな気がする。
それは空元気のようなモノだけれど。
そして、いい知らせが届くのを
笑って待っていたいと重う。







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