:::排出系列:::
俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。
いつもいつも探していたんだ 失う事が怖かったから 大事なものを失った後に 人はまた一つ大切なものを得る事がある たぶん ひとりひとりが「大切」だと思えるものには ひとりひとりが違うにせよ許容量があって それを極端に増やしても それが極端に減ったとしても バランスの取れない仕組みになっているのだと思う いつもいつも望んでいたんだ 探す事が出来ないまま 何度も何度も呼んでいたんだ 声が遠くにとどくように きっと ひとつひとつに「名前」がある理由は ひとつひとつを認識する手段でしかないんだ ひとつひとつの「名前」に意味があっても ひとつひとつは「名前」から造られた架空の意味なんだと思う いつか僕らが見つけたら 大きな声で君の名前を呼んでみよう それらはきっと 限りなく空虚に響き渡る筈だから
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