:::排出系列:::




俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。





2003年11月04日(火)  ハリガネ

脆過ぎるの此の爪は あなたの手の平を鋭く握り締めることすら出来ずに
泣きたい様な笑いたい様な 不思議な気分で叫び出しながら―
 
雨降る午後の散歩道 遊歩道に咲いた花を毟り取る
(白くてきれいな花でした)
言葉の少ない散歩の途中 反響する自分の足音に耳を澄ます
(誰かに付けられて居るという妄想に変わります)
 
何時も上手く繋げずにすぐに離してしまっていた手の平は
あたしの両手を高く高く空に掲げて 底に堆く溜まっていた鬱憤を
青い空の 遠くへ遠くへと吹き上げてしまっていった
あたしのことばは空虚へと響く 螺旋の階段を下る意味すら判らずに
 
冬が近付く此の空気 心臓を貫く風を受けとめる
(強くて冷たい感触です)
何処にも行けぬと諦めていた午後の様子が目に浮かんでる
(気が滅入りそうな憂鬱な顔付きですね)
 
常に誰かに上手く媚びては捨てられぬ様に何処かを縫い付け
あたしの背骨は誰かの背骨と針金だけで繋がっていける
青い空は あたしの本能を遠く遠くへと押しやってしまうから
あたしの強く願った糸は 細く縮んで千切れてしまう
背骨と背骨を針金で繋ぎながら 弾け飛んだ欠片は
小さな水たまりを作っては また泣いている


kei ☆メール ☆少女カタルシス



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