:::排出系列:::
俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。
真っ赤なドレス纏って あたしを待って居る「誰か」を探す 誰でも良いよ 抱き止めてくれるなら 誰でも良いよ 繋がってくれるなら 強張った視線を剥がして あたしを掴んで居る「景色」に映る 何処でも良いの 連れて行ってくれるなら 何処でも良いの 連れ去ってくれるなら 曖昧に寄り掛かった視線の先が あたしを捕らえて離さない 現実逃避に近付く度に離れる予感を感じて居たのに 余所行きの顔を作って あたしを探してくれる「誰か」に触る 是でも良いの? 作られた笑い顔の侭で 是でも良いの? 熟れる前の身体の侭で 真っ黒な羽を千切って あたしは飛べない「虚空」を彷徨う 其れでも良いよ 信じさせてくれるなら 其れでも良いよ 安らがせてくれるなら 此の侭 突き放してしまえば二度と戻らないと知って居る指先を認めない 違う夜空を感じる度に 冬の寒さが其処に在ったと云えるのに
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