:::排出系列:::
俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。
遠くから何かの声が聞こえてる あたしは少し戸惑いながら 導かれるままに声へと向かう 偶然とも必然ともつかないような記憶の中での往来が いつしか透明水彩と同じ色で溶け出した 口笛を吹いて何かを騙そう それで扉を開けるのなら… 海と空を線で繋いで 往来できる空想に沈む あたしの声が届けば良いと何度も何度も望んだつもりが 一つの願いも届かぬままに すべては溶けてしまうから 彩られた感覚と拭われた境界線 「未来永劫」の夢は果敢無く吸い込まれてはまた消えていく あたしの傷がずきずき痛んで 現にあたしを取り戻せるなら いくらでも あたしは構わず傷ついてみたい 傷付き果てて もう歩けなくなってしまっても… 海原に投げ出された 小さな祈りは 吹きすさぶ風に揉まれ ずっと遠くまで消えていくよ あたしの感覚をつれて もっと遠くまで消えてしまうよ 空と海を線で繋いで あたしの右手を大きく翳して…
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