:::排出系列:::




俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。





2003年12月12日(金)  凍傷

滑稽なのは「願い」でしたか?
滴る血液は綺麗に拭き取られ 最早記憶の片隅に押し込まれようとしています
 
脳内で活動写真が廻ります
映写機はカタカタと鳴り あたしの記憶を映すのです
 
産まれ落ち、授けられた名前に固執し
失った物は数知れず 床一面に散らばります
あたしの抱く空想は居なくなってしまった人達への追悼なのです
知って下さいませんか?
あたしは一時も従順な動物ではなかったことを
忘れて下さいませんか?
あたしが下した決断の幾つかを
 
砦を求め 海を越え
声にはならず崩れる崖
帷に包み 隠れた部屋
煙草の匂い 冬の風物詩
サンダルウッドの優しい薫り
思い出しては閉ざした眼
誰かの中に住むことが あたしの為になるのなら
あたしは何にも捕らわれず 其れを実行したでしょう
露見すべき真実の在処と
あたしを巣くう苦痛の源泉を盗み出して下さい
 
今夜もまたあの丘で待って居ます


kei ☆メール ☆少女カタルシス



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