:::排出系列:::




俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。





2003年12月15日(月)  既知と未知

理屈で固めた理論とは裏腹の表情は恐怖の仮面を被ってる
あたしはゆっくり手摺りに沿って螺旋階段を下る
ふと頭を過る残像は 未だ見たことのない走馬灯の様
どんな力とどんな罵声があたしを追い詰めているのかは判らない
 
躓いて降りかえると友達が小さく手を振っていた
あたしは見えない振り・気付かない振りを決めこんで
螺旋の階段をトントントンと駆け降りていく
 
もう少しの平行と均等さえあれば
屁理屈だって理屈になると思うのに あたしにはいつも
「もう少し」が不足しているんだ
カルシウムのバランスが壊れて脆くなってしまった骨みたいに
脆弱にあたしの身体は壊れて均等を保てなくなった
 
悴んだ指先には見えないくらいの光が宿り続いてる
あたしの背中はもう今上手に伸びずにクラクラと下へ
ふと見上げた夜空には 見覚えの在る星座があるけど
覚えていた筈の記憶はあやふやで最早象を結ぶ事無く消えて散る
 
声を上げて時計を見ると時間の進む速度に驚愕する
知らない振りを決めこんであたしの時間で行く事が出来たら
螺旋の階段なんてもう駆け下りる必要は何処にもないのに
 
あと幾つかの優しさがあれば
冷たさだって暖かさと代替する事が可能になると思うのに
危いバランスが保てないくらい あたしの身体は憔悴しゆく
この冷たさの本物とあの冷たさの偽者の
見分け方が知りたいのに あたしは其れだけを知りたいのに


kei ☆メール ☆少女カタルシス



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