:::排出系列:::
俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。
透明になりたかった 季節が流れる誕生日に天使を始めて見つけ 溶けだした氷山の一角は あたしに染み込んではくれなかった アジアの名残を残した「黒いシェパード」 海の彼方からあたしはそっと打ち拉がれ ねぇ行き道より帰り道の方が寂しく暗いのはどうして? 優しさに反する言葉は冷たさではないのでしょう? 悲しみが滲んだ冬の夜空に似た冷めた色で抱いて 透明になりたかった 色のない世界はあたしの想像を越え遠く広がる まだ足りないのなら言葉を足してあたしはずっと満たされたかった どんなに狂った夜が明けようとも あたしはきっと満たされなかった 終わり始めた音楽に短い言葉を繋げ 明日を待つことなく今日を生き 透明になれないままでいい 両手を広げた黒い天使に見えた烏は どこかにまだきっといるのだ
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