:::排出系列:::




俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。





2004年01月07日(水)  暗闇花

凍り付いた表情は少し冷たくて
その冷たい頬にそっと指先で触れてみたいと思った
どんな形に欲望を変換したら君に伝わるんだろう
 
わき目も振らず遠くへ遠くへと願った欲望は
少しずつ何かに変換されるかな
あたしは夜の幕に沿ってひっそりと
足音を忍ばせ近づいてく
 
捨ててしまいたかったもの
片手で掬いあげて抱いたもの
どこか君に似通った断片は
まだあたしに残っているよ
夜明け前の少し寂しい暗闇が花開く
だからまだやめないで
 
苺の香りがそっとやさしく輪郭を縁どる
毒々しい血色をしたあたしのいくつもの苺は
君に渡すよ
 
離ればなれになった欠片
合わさったあたしと君だと信じていたのに
個別の個は形を崩さず やがて一人に落ちていく
 
儚く悲しい暗闇が花開く


kei ☆メール ☆少女カタルシス



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