:::排出系列:::
俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。
しゃがみ込んだ地面 傍で弾けた言葉 雑多な空模様 壮麗な雨ふらし つけ睫の先 右に倣えをした雨粒が光る 蓄えた輝かしい現実が奪った心は 凍り付いた微笑みにうつろいゆく どんなトリックで辻褄を合わせられるのだろうか 縋りついた肩 疲れた感情過多の顔 もう少しだけと望んだ声はただ宙を舞いながら ひらひらと飛び散っては消えた もっと上手な作り笑顔が君の処に届くなら こんな腐心もどんな魔法も 役立たずだと切り捨てたのに 大事にし過ぎて見えなくなってしまったものや 無碍にし過ぎて消え去っていった人たちが わたしを睨んで忘れていく 結末は誰も用意を周到にせぬまま そこにただ結果だけを開示している そんな理由やそんな答えや 赤い手紙や黒いオルフェは ベビードールに紛れて消えた 呟いた 小さいさようならが 夜空に 舞ってる
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