:::排出系列:::
俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。
知らないよ、あなたの事なんて。 判らないもの、あなたの内部の変化迄。 どんな繕いをしても、あなたはあなたで、 どんな繕いをしても、あたしはあたしなんだよ。 その呟きが向かう果ては何処なのか、 それもあたしには判りはしないけれど、 あなたの外側に溢れる、 喜び、感動、悲しみ、怒り、憎しみ、 ―いくつもの感情は、少しでもあたしに読みとれるから。 さらけ出しても構わないよ。 甘えたかったら甘えなさい。 内に秘めてばかりじゃ、判るものも見えなくなってしまうから。 その長い睫の先に映る景色が、 どうか、美しくあるように、 ただそれだけを祈る権利はあたしに下さい。 あなたに幸福をゆっくりと、 粉雪のように降らせる権利は、あたしに下さい。 どうか幸せでありますように―。
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