:::排出系列:::
俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。
泣いたり、笑ったり、怒ったり くるくると変化する表情が好きだった つまらない僕に好きだと伝える、唇の形が綺麗だった 全てはもう、なくした日々 壊れたこころの破片がそこら中に散らばり 拾い集める力もないままじっと佇み見つめていた 時間が風化する痛み 時間に風葬させた気持ち 見つめる先に変化が欲しかった 僕の指先に触れた細い指の綺麗な爪が好きだった 届かないと気づいたときにはもう遅く 取り返せないと知ってしまった どんな願いも祈りですら 届きはしないと気づいていたのに 認めることは出来ずに居たから 抱きしめると伝わってきた細い体の感触を愛していた 今更の言葉は空虚に響き 時間とともに風化することのない痛みが 僕の胸 貫いていく 二度と逢えない君に誓うよ 離れた指先に近づきすぎていたこころに そうして離れすぎた体を いつまで経とうと忘れぬことを
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