:::排出系列:::
俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。
歩くだけ無駄をしたのか それだけ進むことができたのか わからない 悴んだ指先は温度を待って凍り付いた 縋るべきものは遠くへ居なくなり わたしにはただ 孤独だけが残った 発した言葉にいつも当惑している 誰の表情からも不信と不快を読みとっていた 望むべきものになれない彼は 捨てた望みを埋めて そして此処に戻ってくるのか わたしが何かに託した願いは ひとひらの破片すら残さず 瞬時にして蒸発した 捕まえた手首を離して なくしたものを待ち望む 繰り返す日常は遠い青空に 反射して消えてゆく わたしが願った想いは 束の間の夢を上映しながら 縊死して形をなくし消え去った
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