:::排出系列:::
俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。
知らないと呟きながら 本当は知っていた 何処にでも在るような青空があたしだけの物なら 誰にも欠片さえも見せる事無く 独り占めして居ようと思う 異常なまでの独占欲の強さ 弱い感情を曝け出す強さ 握り締めた服の裾は手の平の汗で湿っていたよ 乱れたベットのまんなかに座って十秒経ったら顔を上げる 誰にも理解を求めなくても 案外平気 あたしはちゃんと生きていけそう 逃げることを止めてしまったら生きるのが少し楽になったよ 向き合うことが怖かったあの日々は 今ではもう遠い様に さらさらした空気が好きで夜明けを見つめていた日が懐かしい 三日月の夜 少しだけ俯いて 今日の月に似た彼女の横顔を あたしはまた思い出してる 尽きないのは死ぬまでの全ての時間 生きている現実の時間 あたしはまだ 大丈夫 時間を無視して歩いていたようにも思えるけれど 無視した時がなぜか懐かしくなるのは なぜ? いつか そういつか 拾い上げるものが 途切れる時のあたしの時間の宝物になっているなら あたしは平気だと 空を仰いで笑って見せるから
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