:::排出系列:::
俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。
温いシャワーを浴びせ掛けられる もう二時間以上メールは途切れたままで 放置されたままのあたしがいる 指を小さく動かして何か必死に伝えたかったのに それがなんだったのか今ではもうわからないよ 先を越されたわけではなく 先に行きすぎたわけでもないし 置いてけぼりにされたわけでもなく 逃げ出したわけでもないのに 気がつけば遠く離れてしまった あたしだけ残っていて どんな声も 届かなくなってしまったから 打ちひしがれる前 思いつく限りの罵詈雑言で 相手をずっとずっとずーっと遠くへ追いやってしまえ 記憶喪失なんかじゃない あたしのなかに記憶は確かなものとして存在しているのだから 手放しで目をつぶって螺旋階段を降りたら 誰か下で待っていてくれるだろうか 目を開くと あたしの前にはあたしが居るのではないのだろうか 現実と違う答えを導きたくて あやふやで 正確さを持たない答えを あたしは呟いてた
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