:::排出系列:::
俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。
それを失うと云うことと それを始めから持たないと云うのとは 全然 違うものばかり 花火のように砕ける火の粉 空色のそれを落とさないために握っていた 服の裾を掴んで 行かないように捕まえていたのに いつか手のひらからすっぽり抜け落ちて なにも誰も見えなくなっていた 本当にわからない 許してくれるならあたしは何でもできるとしても その方法がわからない それを失うと云うことは あたしまで消える事なのだろう クスリを噛んで 交錯する視線を切り捨てて
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