:::排出系列:::
俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。
「もう終わってるんだよ?」 …知ってる 「今はもうあの頃とは違うんだよ」 …判ってる あの人と其の人は分離したままもう戻らない 正しい言葉を交わすこともないまま 離れてしまったから 「まだ忘れてなかったの?」 …たぶん 「こんなに時間は過ぎてるのに?」 …でもまだ出会ってからの時間の方が長いよ 時間が過ぎることがひたすら頼みの綱 忘れられないのはぐちゃぐちゃに絡まって解けないからで 言い訳に聞こえたとしても 決して未練なんかに相似系ではないよ あの人も其の人も違う時間を 重なる事のない時間を進め始めてしまったから 今もまた泣いてしまうのかもしれない …忘れられるの? 「無理だな」 …そうでしょう 「たぶん。忘れないな」 …そうだね 違う道と同じ道はすれ違いながら 新しい場所へ踏み込んだりもする これは分離したままのあの人と其の人へのレクイエム
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