:::排出系列:::
俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。
望んでいたのはかたちじゃなかった かたちを持たなくてもきっとあなたなら わたしにそれを教えてくれるだなんて 考えたりもしていたんだ 一昨日の夜 星を探してふたりで歩いたよね 空は黒いばかりで人工衛生と飛行機のあかりが ほんのりと見えたり消えたり 信じたくないなら信じるのをやめればいいのだと 簡単に誰かが言っていたことも 今ではもう遠い思い出 何年過ぎても何年一人で居たときも 忘れた事など一度もなかった 触れられるものじゃなくてもよかった いつか消えてしまうというなら あきらめられた わたしの言葉を履き違えた夜の精霊が 今 静けさを連れて舞う 壊れてしまっても良かった わたしは少しも賢くも強くもなれなかったけれど ひとつだけなら必死で守り通す自信は 持っていた 失えないものがあることに わたしはもう気付いていた
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