:::排出系列:::
俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。
あなたをあたしで支配したい あなたがあたしから離れられなくなれば あたしはあなたから離れなくて済むと 考えては遠くの空をみた 二度と戻れなくなるくらい簡単に あたしはあなたに落ちてしまった 身動きが取れずに泣き出しそうな気配を潜めながら 支配するつもりが逆転していたことにも うまく気づくことができず ただ 泣いた ひどく痛かったのは記憶ではなく いま傍にいるのに実体が掴めなかったこと あたしはどうして笑うのか あたしはどうして泣いているのか どうしてこんなに痛いのか 答えはなかった あなたの一挙一動があたしを破滅へと導くようで 動いている実感もないまま どこにむかうのだろう 助けてくれる 手のひらが見えて 泣いたら 今度はとめどなく溢れて しゃぼんだまのように弾けそう つま先が温かかったのは 冷え性の身体が温もりを宿していたのは 体温が人より高いあなたの腕の中にいたからなのに ずっと求めていた あなたから必要とされるのを じっと座っていたかった あなたが感じられなくならないように 滲んだオレンジ色 街はもうすぐ 夜がくるのだろう 毎日繰り返しあなたに言いたいことばかり 痛いほど高まるから 痛いほど抱きしめていてほしい まわりが背景に変わるくらい あなたの世界を壊してみたいと ゆっくり望んでた 待ちわびて いつしかあたしがあなたに混ざって 同じ色の夢を見ている
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