:::排出系列:::
俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。
電車の窓の外には 唯唯 闇がはびこつてゐるのです 闇の中 甦る想い出のかけらを掻き集めて 再編したいと望みます 泣かないで下さい 私は此処に居ます あなたを抱き締められる距離に 直ぐ側に居ます トンネルの外 切れ掛けた街灯が点滅して居ます もう直ぐ きつともう直ぐ判りさうです 此の身は貪欲に何かを探し続けるでせう 独りで生きた等遠い言い訳 人は何時も孤独の中に在る者なのです 触らないで下さい 此の身体は 非道く汚れて居るのです 此の汚れた身体では あなたを抱く 其の資格さえ喪失してしまうでせう あなたの泣き声は私を呼ぶのですか? 其れでもあなたは私を愛してくれるのですか? 再編された想いを逆再生するのです 始発までにはきつと 思い出せる気が致します
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