:::排出系列:::
俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。
立ち止まらずに歩いてきたよ それはたぶんどこかしら目指していた場所があって それについてイメージを持てて居たからだと思うんだ けれど いつの間にか私は迷い子 振り返っても目の前にも知らない景色ばかりが広がって 結局わたしは回りの景色なんてひとつも見ないままに 歩いてきただけなんだ 自由の形態がこんなものならそれは私は 全く必要としていない いつも下手な口笛を吹いて メロディを紡いでみる努力はしない訳じゃない 泣いても仕方ないから泣かないんじゃないよ 泣いてもいいけれど泣いている自分に酔いしれそうで 不愉快極まりないだけ そして 泣かずにいたから瞳が乾いて涙が出そうになるみたい それはそれで何かしら悲しくて ほんの少し 泣きたくなってきたよ 独りの実態がこんなもんなら 混濁した意識を繰り返す夜の方がいいか 夜は不思議な空気を生んで 空想だけはやめられずにいる それだけの理由で 前だけ向いて歩いていた事もないけれど 少し疲れてきたみたい
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