2002年04月30日(火) |
『チャーリー・ガール』 |
『チャーリー・ガール』千秋楽!
この時期は身動きできないことが多いとか、演出家があの方だとか、帝劇だとか、友達が『4月に結婚式』なんていうからバッティングしそう…とか、いろいろありましたが…やっぱり、『金持ちのドラ息子』な綜馬さんを観たくて、G.Wを利用して行こうと…千秋楽だけという美味しいとこどりのスケジュールでチケットを取りました。(笑)
で、じたじたしながらも結局観に行ってしまった『チャーリー・ガール』はどうだったかと言うと…お腹満腹〜。(*^^*)ってくらいには楽しかったです。 千秋楽だからなのか、それともこのミュージカルが演じる側まで楽しくしてくれるミュージカルなのか…とても面白かったです。 没落して屋敷の維持費の為に自宅を一般公開しているハドウェル家。 そこの伯爵令嬢なのに、小汚いカッコで機械いじりをするチャーリー(愛華さん) その家で働くジョー(ニッキ)はチャーリーのことが好きなんだけど、彼女は母(初風さん)の友人(森さん)の息子…ジャック(綜馬さん)にひとめ惚れ。ジョーの手助けもあって二人はいい雰囲気になるんだけど…チャーリーは結局、ジョーを選びます。 …てなカンジで端折ってしまうと何やら違うお話のようですが、ハートウォーミングなコメディですし、とてもいいミュージカルでした。 終ったあとまでナンバーを口ずさんだりしてしまうような舞台なのです。
愛華みれさんは初めて観ましたが、着飾った姿より小汚いかっこの方がキュートだったり、足が綺麗だ…とか、びっくりしたのは歌ってる時と演技してる時の落差が激しいことでしょうか。(笑) ぎゃあぎゃあと五月蝿い天真爛漫なキャラクターなのに、あのしっとりとした歌声は何事だ〜とか。(^^;まあ、そういうところも楽しかったですけど。
森公美子さんは相変わらず…ぱわふりゃ〜(笑)でした。物凄く勢いのあるヤンキーマダ〜ム。…観客の皆さんは森さんが出てきただけでも笑ってます。だって、出てくるだけで可笑しいんですよ。独特の雰囲気とか…。でも、皆に愛されてる。<私も好きだけど。 彼女の母親っぷりはとにかく凄まじかったです。でも、それだけに綜馬さんと歌う『結婚なんて何になる?』のナンバーが生き生きとしていて、この場面がとても好きでした。
綜馬さんは…なんて言ったらいいのか。(^^; 初っ端からノリノリで出てきて、むっちゃくちゃテンションが高いままでした。 もう客席から観ててもこの役を楽しんでるのがありありとわかるくらいに楽しんでました。きっと、この役もお気に入りの役のひとつになったんでしょうね。 そういう意味では綜馬さんっていい役に恵まれてますね。…美味しい役ばかりやっていると言う意味でなく、やり甲斐のある役という意味合いで。 でも、アメリカ人のテンションってああいうカンジだよね。 …と思ってたら、英国暮らしをしてた頃、遊びにいってたアメリカ人の家庭の記憶を思い起こしながら役作りをしたそうで…そういう体験してるっていうのは強みだと思いますが、そういうのが生かされてああいうキャラクターってのはやっぱり可笑しいですね。(^▽^) 『おーいぇ〜、べいべ〜!』みたいな!(注・そんな台詞がありませんが、雰囲気をわかってください。) カーテンコールのニッキのご挨拶で『鈴木綜馬さんは普通の人です』ってフォローされてましたが…あまり『普通』とも言いがたいのでは、とも思います。 だって、お掃除のオジさん@『DIVA2001』だし!(笑) お気に入りの台詞は『コナーさん家のジャック君。略してジャック・コナー』 フルネームが『略』なんですか…?翻訳された方、いいセンスしてると思いました。
ニッキもノリノリ!(笑)役者としては好きじゃないけど、いつもお客さんを楽しませようと一生懸命なので、パフォーマーとしては好き。今回、お得意のジャグリングも見えたし、けっこう満足なことが多いです。身体弱いのに(笑)、飛んだり跳ねたり…舞台の上を駆けずり回ってましたが、大丈夫でしょうか。(^^; 千秋楽までに喉を酷使しすぎたのか…ハスキーな声が痛々しい。 なまじ、森さんとか、綜馬さんと同じ舞台だと声量の差がはっきり出ちゃうからツライですね。愛華さんも初風さんもボイスコントロールは上手い人だし。 でも、調子に乗りすぎて太川陽介さんが袖へと去ってから『ルイルイ♪』を歌ってたり…めいいっぱい楽しませてくれました。(ああ、でも私が『ルイルイ♪』を知ってる最後の世代なんだろうな…(^^;)この時に太川さんってば戻ってきちゃって何とも複雑な顔をしてたので…ニッキ、謝ってました。(^^) でも、ニッキのおかげでこの千秋楽がよりいっそう楽しいものになっていたとも思います。 だって、カーテンコールの時にお客さんも一緒になって『ルイルイ♪』をやったんですよ! 楽しかったですよ〜、生『ルイルイ♪』…こういうお楽しみも千秋楽ならではのものだし。
愛華さんのご挨拶の時に『10月に梅コマでやります』と聞いて、また『ルイルイ♪』だけやりに行こうかしら…なんて思ったことはナイショです。
まあ、こんな風に楽しかったのはこのカンパニーも『自分だけが…!』っていう人達じゃなく、『皆で』何かを作り上げるのが好きな人達ばかりが集まってるからなのでしょうね。 そんな風に客席にもそういう雰囲気が伝わるから、『いいミュージカルだった』と断言できます。(^^) また、観に行けたらいいですね。
でも、最後にひとつだけ毒を…
『だんだんプログラムが薄くショボくなってゆく〜〜〜っ!!!』(>_<)
…でっかいだけの絵本のようなプログラムもいやですが、あの値段でペら過ぎるのも許せません。不況の波は厳しいですね…。(T^T)
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