Stage Diary
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Yoshimi.Aが観た舞台の感想です。
レポートではなく感想だけを載せてたりすることが多いかも…。(^-^;


2002年08月10日(土) 『海の上のピアニスト』

市村さんの一人芝居…『海の上のピアニスト』観てきました。(^-^)
14列7番〜!
左端の方で観にくかったらやだな…と思ってましたが、思ったほどではありませんでした。それは、6番までが左端のブロックで、7番との間に通路があったから。

しかし、市村さんの一人芝居であっても一人芝居でないのはピアニストの稲本さんがいるから(笑)。

『海の上のピアニスト』というと…映画のイメージが強く、淡々とした話で退屈…と思ってましたが、本日!その認識を改めることとなりました。
市村さんがあの退屈な抑揚のない話をどう料理するか!…という点のみを楽しみとして観に行ったわけですが。

トランペッターが生涯、船から下りることのなかったピアニストのノヴェチェントのことを語る…という形を取りながらも、『クリスマス・キャロル』のように何役も演じてました。
ノヴェチェントを拾ったダニーおじさん、船長、乗組員、船の乗客、もちろん!ノヴェチェントも少し演じてました。…ほんの僅かな声の抑揚と仕種で男女関係なく、何人もの役を演じ分けることができる役者さんは…日本ではそういないでしょう。
さすがですね〜。
途中、稲本さんをピアノから退かせて市村さんが椅子に座るから市村さんも弾くのかと思いきや…弾きませんでした(笑)。ちょこっとだけでも弾いて欲しかった気がするけれど、弾かないからこそ、いいのかもしれませんね。

時に笑わせ、時にほろりとさせ、ピアノの稲本さんとの息もあってて…映画の何倍もよかったです!
…というか、この話は映画なんかにするべきでなかったのでは…と思います。
もともと、戯曲として書かれたらしくって…それだからこそ、今日の舞台のほうが違和感なく、感情移入できると思いました。
本当に、淡々とした話だったけど、だからこそ、切なさを強く感じたとも思うし…また、市村さんの間の取り方が上手いんですよ!
舞台の上で何もせず、観客の方を見つめるだけで哀惜を表現してしまう!
これは、映画では出しにくい情緒ですよね…。

それから、今日は音楽が…オリジナルなんです!
ピアノの稲本さんが作曲もされていて…時にJazzy、時にポップに…時にドラマティックに、時にしっとりと…きれいなメロディラインを紡いでくれてました。
でも、ちょっとショパンっぽい色を感じてたりしましたが。
それでも、あまりにいい曲だったものだから思わず、CDを購入してました。
まだ若いのにー、あの演奏はすごかったです。
もうちょっとカッコ良ければ、完全にはまってたかもしれないですが…(^-^;…そうなるには彼はちょっと可愛い感じすぎて、私のストライクゾーンじゃなくて…(^-^;;;…CDで満足(苦笑)。
あ、でも…今日聞いた音はちょっと硬いって思いましたが、CDの方が音が柔らかくて…いいカンジでした。録音場所と、ピアノの違いなのかなぁ。
因みに、私が好きなのは『リトル・ノヴェチェント』と『機関室での再会』!
しっとりとしていい曲です。
観た人と、CDを聞いた人にしかわからないけど…。
今も、これを書きながらCDを聞いています。
その情緒がこの感想に反映されないのは残念ですが…(^−^;;;

それから、ぜひとも語りたいのがカーテンコールですが…やっぱり、市村さんの舞台はスタンディングオべーション率が高い!
2回目のカーテンコールでスタンディング体勢になった人が多かったですが、3回目のカーテンコールでは、ほとんどの人がスタンディングオべーションでした。
しかし、そこは名古屋の名鉄ホール!数人とはいえ、芝居が終った途端に席を立った失礼な人もいました。
それでも!ソデに戻ってゆく途中でしゃがんで手を振る市村さん、それにあわせて一緒にしゃがんで手を振る稲本さん。
投げキッスをする市村さん、『おまえもやれよ』…ってなカンジで市村さんに促されて投げキッスをする稲本さん…は微笑ましかったです。
市村さんって…いい意味での…ガキ大将気質だから(笑)。

切ないお話でしたが…カーテンコールが微笑ましいから終った後の気分もいいですね。もう1度観たいけど…8/10〜/11だけなんですよね…。
再演してくれるのを待とうかな(笑)。


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