Stage Diary
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Yoshimi.Aが観た舞台の感想です。
レポートではなく感想だけを載せてたりすることが多いかも…。(^-^;


2003年04月29日(火) 『港町十三番地』

初めての芸術座でした。
とにかく、いつも見てる舞台とは毛色も客層も違うということを覚悟して…行ったんですが、思ったほど毛色も客層も違いはなかったです。すごくホッとしました。

ストーリーは…かつて小樽で暮らしていた仲間が35年ぶりに再会して、昔を懐かしむ…端折ってしまえばこういう話でした。<端折りすぎ

かつてのマドンナに宮本信子さん、その元恋人で幽霊が鈴木綜馬さん、綜馬さんの若い奥様に高嶺ふぶきさん、宮本さんや綜馬さんの同級生が尾藤イサオさん、松澤一之さん、坂本あきらさん、若松武史さん、『十三番地』(ダンスホール)のホステスに南風洋子さん、その弟で宮本さんの元旦那さまに近藤正臣さん…という豪華な顔ぶれでした。

いきなり、綜馬さんが学生服姿で出てきた時は心の中で『ひッ!』なんて悲鳴をあげてましたが・・・尾藤イサオさんのリーゼント姿に笑い、宮本さんの…セーラー服姿を目の当たりにした時は………正視できなくて…<(_ _)>…綜馬さんばかり観てました。

しかし、『港町十三番地』と聞いても、母に言われるまで気づかなかったのに、一緒に歌えるってどういうことなんだと思ったり。(-_-;
ミュージカルではないけれど、随分、音楽的に美味しい舞台でした。
初っ端から『シング・シング・シング』で盛りあがり、『港町十三番地』も年配の人とかは嬉しそうにしてました。
それに、『恋人よ、我に帰れ』が聴けるとは思ってもみなかったです。ちょっとした思い入れのある曲なので…プログラムで見つけた時は小躍りしたいくらい嬉しかったです。…綜馬さんが歌うと信じて疑わなかったから。(^^;<ちょこっと歌ってましたけどね。
でも、なんと言っても生『明日のジョー』!
まさか、こんなところで聴けるとは…!(笑)
本多俊之さんのサックスの音も好きなので、本多さんのオリジナル曲も聴けて嬉しかったです。

本当に、綜馬さんと本多さんの音楽…ってだけで観に行ったので、全然まったくさっぱり期待はしてなかったのですが、楽しかったです。
婆ァ向けの懐古趣味の浪花節…と思ってたなんてことは口が裂けても言えません。
思いきり笑って、思いきり泣いて…やはり、芝居というものはこうでなくては…!
と思わせてくれました。まさか、本多さんも役者として出演してるとは思わなかったですけどね!
芸達者な人たちばかりだし、息もぴったりで演技に余裕もあるし…いい舞台でした。

途中、綜馬さんは"素"の状態で、お客さまと一緒に笑っていた気がする!
それでも、ピアノを弾きだす時には、口元は笑ったままでも、眼は怖いくらいに真剣になっていて…そういうところが好きで、やっぱりかっこいいと思うのです。
(ピアノに向かってる時にはお客さまには殆ど背を向けてるんですけど、顔がピアノに映っていて…他の人をあまり観ないで、そんなところばかり見てました)

思いきり、やられた…と思ったのは高嶺さん!
最初、綜馬さんの奥様が高嶺さんだとは全然気づきませんでした。
まさか、あんな地味な形して現れるとは思っていなかったんで…。(^^;
ゴージャスな美女というイメージがあったんで、ぜ…全然、印象違いました。
しかし、ビールケースを担いで運ぶ姿に惚れました(笑)。

あと、カーテンコールでの御挨拶の時に近藤正臣さんが『昔は二枚目だったのに…』と言っていた姿が忘れられません。
確かに…昔は、気難しげな役が多かったような…。
神津恭介やってた時が一番好きでした。
その時に『この役の中で一番好きな台詞があります。〜『昔は大きくなったら何になろうかってそればっかり考えてた。…今でも、何になろうかってそればっかり考えてる』〜自分もそうでありたい』ってなことを言ってらしたのが、印象深かったです。
私も、日々なんとなく生きて、何も考えずに、ただ流されてるだけの海月のような人生より、そう生きたい…そうであればいいと思います。
何かになりたいってのは思わないんですけどね、いつも、確固たる自分でいたいとは思います。

毎年、3月〜4月は余裕のないことが多いから…と千秋楽しかチケットを取らなかったのが悔やまれます。
綜馬さんの涙も見ちゃいましたしね〜。(*^^*)
随分、美味しいことの多い舞台でした。
やはり、食わず嫌いはよくないですね。
(とはいえ、嫌いだから食わないこともあるんです)


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