私は、大変な思い違いをしていたように思う。まあ、このチケットを取った時期は『レ・ミ…』やら『妖怪狂言』やら『ハムレット』やらのチケット確保に血道をあげ、『HONK!』については『観たいけど、まあ取れたらでいいや…』などという気楽な気持ちでいた。 だから、申し込んだのは前回公演が楽しかった記憶があるからではあるのだが、『戸井さん出演』ってだけで選んだに等しい。だから、他にはどういう人が出てるかあまりチェックしてなかったし、どの役をやるかということも気にしてなかった。 で、ものすごい誤解をしてたんですよ。 加納さん…CAT、戸井さん…七面鳥って、思ってました………。 すみません、失礼しましたっ!(><)
あ〜、加納さんパパだったんですね…。(。_。; ほら、あれですよ。前回の深沢パパのイメージが残ってたんで、タイプ的にCATだと思ってました。ん〜、まさかパパだとは思いませんでした。全然違うやんか! でも、子育てに苦労してるあたりの姿が非常に似合ってました(笑)。全体的に楽しい話だし、何役もあるからなのか、終始楽しげに演じてらしたのが印象に残ってます。特にカエルの時がノリノリ(死語)だったと思うのですが。七面鳥などをやってらした野沢さんもそうなんですが、とんでもない格好の時のが楽しそうだと思うのは私の気のせいでしょうか?(^^; 野沢さんなんて…魚の白タイツにチュチュのときが一番嬉し楽しそうに見えましたよ。 カエルの台詞の『どえりゃ〜、イケメンだがや』は名古屋公演のサービスですね。こういうサービスって名古屋だと必ず『どえりゃ〜……だがや』が出てくるんですよね。名古屋って、それだけで括られてしまう土地なんですね…名古屋在住としてはちょっと複雑な気分。 ふっ…それにしても、私の好きだったジャベールが今じゃ黄色いエプロン姿か。(遠い目)
それでも、演じる側が楽しく演じられるというのはとても重要なことだと思います。演じる側がつまらないと思ってるような作品は観客も楽しくないですしね。
で、CATが戸井さんだったわけですが………なんか、新境地を開拓した? 戸井さんってあんな人でした?…ってくらいには今までとは違う面を見せてくれました。なにか、吹っ切れたものがあったような…というか、突き抜けてしまった気もします。 でも、マヨマヨとはまた違ったCATで楽しかった〜。(^^) でも、グランテールの渇いた眼差しが好きだった私は、CATが出てきた瞬間、息するのを忘れた…。新境地は開拓できたかもしれないけど、今までのものを失わないでくださいね。(;_;)
今回、いちばん難しいだろうと思ったのが岡まゆみさん。前回の鳳さんのインパクトが強ければ強いほど、プレッシャーはいかばかりだったのでしょうか。 でも、とても可愛いお母さんでした。鳳さんがベテランの母の貫禄なら、岡さんは母初心者で、全然タイプの違う母の愛を見ることができました。 『他の子がどうでもいいわけじゃないけど、迷子になった子を放っておけない』っていうのがひしひしと伝わってきました。
主役の白川君なのですが…最初、『誰やねん、それ…?』って思ってました。 全然名前も聞いたことなかったものだからまったくの新人サンなのかと思ってましたが…ハリケンジャーならそう言ってください!(笑)タレントさんなら知らなくてもしょうがない。 でも、この子も頑張ってたけど、歌えない子にミュージカルに出演させるのはとてもかわいそうだと思うんですが。ハリケンジャーだけあって、動くのはそこそこできそうなんだけど………うっ、歌が………(――; 歌えない、踊れない、芝居ができない…危うく3重苦になりそうなカンジ。 公演を重ねてきて名古屋であれってことは東京の初日はどんなすごいことになってたんだろう…。ママは結構、アイコンタクトを取っていたように思うんだけど、そのうちの何割が通じていたんだろうか。いくら、不肖の息子とはいえ、パパやママがフォローするのにも限界はあるよね、きっと……。 でも、デュエットの相手がいちばんフォローしてあげないといけないのに、自分だけ勝手に歌い上げて白川君は置き去りにされてました。ミュージカルに出演するには実力があれだから、多少はしょうがないのかなとも思うんですが、それにしたって相手役に対してもう少し労わってあげてもよかったのでは……そういう気にならないほどの何かが、このカンパニーの水面下では起こっていたのでしょうか。 でも、主役なんだからせめて、もっと歌のトレーニングをして〜!(><) 鳴声の『Ho〜nk!』が音は伸びない、音が綺麗に乗らないで何とも情けない。 苛められて哀れっぽいときにはよかったんでしょうけど、もうちょっと何とかしてくれないと…。(^^;
でも、それより…大きいですね。戸井CATなんかはうっかり襲いかかったら逆に食べられてしまいそうな(笑)立派な体格でした。戸井さんだって、決して低いほうではないのに…。 しかも、白鳥なのに黒いし!(▼▼メ 白鳥になったときの白いダウンジャケットの衣装が目に眩しいくらい、肌の黒さが際立ってました。いくら体育会系でも、白鳥の役なんだからもうちょっと気を使って欲しかったよ…。(;。;)
それから、夏休み中の公演と『みにくいアヒルの子』という題材だけあって、わりとお子様連れも多かったのですが、親子観劇ではなく、おじいちゃん、おばあちゃんに連れられている子が多かったです。おじいちゃん、おばあちゃん…なかなかいいセンスしてますね。 でも、お子様よりもおじいちゃん、おばあちゃんのほうが楽しんでました。
|