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2001年08月18日(土) |
「少年たち2」 大人も迷子1 |
NHKのドラマ「少年たち」が3夜連続で再放送された。それは、「少年たち2」3夜連続放送の、復習みたいな感じ?私は前作を見逃しているので助かりました。(全部見れなかったけど)
家庭裁判所で取り扱う事件というか、訴えがあったものに対して、調査を担当する調査員が主人公のドラマ。それは、事件や訴えの背景や真実を調査し、裁判官の審判の目安となるものであるようだ。上川隆也は、この調査員、しかも寝食も忘れてしまうほどのめり込んでしまう広川調査員の役。
前作では、理解のある先輩(麻生祐未)上司(地井武男)らに見守られ、というか、その二人を巻き込み、少年たちの、更生のために必要なのは、少年院と、保護観察のどっちか、を裁判官が結審するための資料の調査書をつくるのだが、4つの少年事件を担当した彼は、親子の絆を取り戻すことが、彼らの心を開放し、更生への道につながっていくと信じ、親子合宿を提案し、まず、保護観察をとりつける。 本音を本人も忘れたんじゃないかと思う、型どおりの検察官(萩原流行)の息子(相葉雅紀・ムコ殿りょうちゃん)は父に反発し、仲間をかばい。その仲間もつかまる。彼の実際やった罪は重く、しかも前科があり、父親はヤクザの組長(黒沢さん)。母親(歌手の岩崎宏美)に新しい男ができ、いずらくなった少女(吉野紗香)は、自分は、間違えて生まれてきた人間だと、生きている意味を考えられず、ドラッグに走り、その費用のために「売り」をする。14歳の少年(山下智久・弟@カバチタレの常盤)は父を殺す。 しかし、実は、母(これが烏丸せつこだったりして)が殺していた。帰宅し、その光景を見た少年は、ナイフで父の死体を何箇所も刺す。「自分がやったんだと、言い聞かせるように」。数日後、母が、真実を告白する。このことが、離れ離れになっても、母の愛情を信じる希望を確信し、心を開放する。 やっとこぎつけた親子合宿は、意外な展開を見せる。普段一緒にいても、会話のすすまない親子が、環境を変えること、奉仕活動、心理ゲームなどで「話し合う」ということを導き出したいわけだ。ところが、この心理ゲーム。カナダのレスキュー隊の実際にあった事件をもとに作られたものだが、常に極限状態で生きている、しかもスッゴク昔かたぎのヤクザの組長には、通じない。正解されてしまうのだ。このくだりは、なるほど、でした。 さしたるレクリエーションもなかった親子合宿に事件が起こる。しかし、それにより、実は、それぞれの親が不器用なりに子供を大切に思っていたことがわかる。検察官の息子は、父とは同じ人生はもう生きられない。でも「他人にも厳しいが、自分にも厳しい、その点だけは、尊敬しつづける」と、最終審判で保護観察になり親元を離れ、働く。組長息子は、父に嫌悪と憧れを抱いていたが、自分への愛情を信じる事が出来、潔く、少年院を務め上げようと決心する。少女もまた、その彼から「売り専」と言われた悔しさから、生きることを考え、また、母と心は通じている事をわかり、母の下での保護観察の審判を受ける。彼から、謝罪の手紙が届く。心からの謝罪と「間違って生まれてきたなんて思わないで欲しい」。 1では、自分が誰かに必要とされていること、それが信じられたら、子供は、自分に自信を持って生きていく道を選択していけるのではないか、というようなことが、描きたかった事なのかな?と、思った。そして誰かをかばうということは、大切だからだけど、それは本当にその人を救うのか?真実を明らかにして一緒に苦しみをわかちあうことが、立ち向かう事が、救う事なのではないか?広川は、救いたがり症候群と、他の調査官からばかにされるように言われている。でも、実は、彼自身がそのことで救われていたのだ。人の心は複雑だね。
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